学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ G. 脳幹 / Q0643

理由で解く 生理学

Q0643 神経

出典:あマ指 第9回(2001) 問題51
問題
脊髄に反射中枢が存在するのはどれか。
選択肢
1 屈曲反射
2 嚥下反射
3 立ち直り反射
4 緊張性頸反射
解答
正解1(屈曲反射)
解説
✓ 1. 正しい
屈曲反射
屈曲反射(逃避反射)の反射中枢は脊髄に存在する。屈曲反射は、四肢に加わった有害刺激(痛みなど)により患肢の屈筋が反射的に収縮し、同時に伸筋が弛緩して刺激から逃避する多シナプス反射である。侵害受容器からの求心性信号が脊髄後角に入り、複数の介在ニューロンを経て同側の屈筋運動ニューロンを興奮させ、伸筋運動ニューロンを抑制する(相反抑制)。強い刺激では対側の伸筋が収縮して体を支える交叉性伸展反射も同時に起こる。
✗ 2. 誤り
嚥下反射
嚥下反射の反射中枢は延髄の嚥下中枢(孤束核・疑核周囲)に存在し、脊髄にはない。
✗ 3. 誤り
立ち直り反射
立ち直り反射の反射中枢は中脳に存在し、脊髄にはない。立ち直り反射は姿勢が傾いたときに正常位に戻す反射である。
✗ 4. 誤り
緊張性頸反射
緊張性頸反射の反射中枢は延髄に存在し、脊髄にはない。緊張性頸反射は頸部の回旋に伴い四肢の伸筋・屈筋の緊張が変化する反射である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 反射中枢の部位は上から「中脳=立ち直り反射」「橋・延髄=緊張性頸反射・嚥下反射」「脊髄=伸張反射・屈曲反射」と整理する。脊髄反射は「足元の反射」=四肢の反射と覚える。
  • 関連知識: 脊髄反射には屈曲反射のほか、伸張反射(膝蓋腱反射など)、逆伸張反射(ゴルジ腱反射)がある。伸張反射は単シナプス反射(Ia線維→α運動ニューロン)であるのに対し、屈曲反射は多シナプス反射である。脊髄損傷の急性期(脊髄ショック期)にはこれらの脊髄反射も消失するが、慢性期には回復して過剰となることがある。
  • よくある間違い: 緊張性頸反射の中枢を脊髄と誤解しやすいが、緊張性頸反射の中枢は延髄であり、脊髄ではない。
  • 教科書では「G.脳幹」の範囲に該当する。
比較表
反射 反射中枢 反射の種類
伸張反射(膝蓋腱反射) 脊髄 単シナプス反射
屈曲反射(逃避反射) 脊髄 多シナプス反射
嚥下反射 延髄 多シナプス反射
緊張性頸反射 延髄
立ち直り反射 中脳
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題51|脊髄に反射中枢が存在するのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題51|脊髄に反射中枢が存在するのはどれか。
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