学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ G. 脳幹 / Q0642

理由で解く 生理学

Q0642 神経

出典:あマ指 第9回(2001) 問題50
問題
自律神経機能の中枢で延髄にあるのはどれか。
選択肢
1 体温調節中枢
2 排尿中枢
3 摂食中枢
4 循環中枢
解答
正解4(循環中枢)
解説
✗ 1. 誤り
体温調節中枢
体温調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)に存在し、延髄にはない。
✗ 2. 誤り
排尿中枢
排尿中枢は橋(橋排尿中枢=バリントン核)および仙髄(S2〜S4)に存在し、延髄にはない。
✗ 3. 誤り
摂食中枢
摂食中枢は視床下部の外側野に存在し、延髄にはない。満腹中枢は視床下部の腹内側核に存在する。
✓ 4. 正しい
循環中枢
循環中枢(心臓血管中枢)は延髄に存在する。延髄の心臓血管中枢は心拍数・心収縮力・血管緊張度を調節し、頸動脈洞や大動脈弓の圧受容器からの求心性情報を受けて反射的に循環動態を制御する(圧受容器反射)。延髄には循環中枢のほか、呼吸中枢(背側呼吸群・腹側呼吸群)、嚥下中枢、嘔吐中枢なども存在し、生命維持に不可欠な中枢が集中している。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 延髄の中枢は「えんずい=えん(嚥下)・じゅん(循環)・こ(呼吸)・おう(嘔吐)」→「延髄は嚥・循・呼・嘔の4中枢」と覚える。視床下部にあるのは「体温・摂食・飲水・性行動」など本能行動の中枢。
  • 関連知識: 延髄の損傷が致命的となるのは循環中枢と呼吸中枢が存在するためである。脳ヘルニア(テント切痕ヘルニア)では延髄圧迫により呼吸停止・循環虚脱が起こり死に至る。橋にも呼吸調節中枢(肺膨張反射中枢、呼吸調節中枢)が存在する。
  • よくある間違い: 「排尿中枢が延髄にある」と誤解しやすいが、排尿中枢は橋(バリントン核)と仙髄に存在する。延髄には排尿中枢はない。
  • 教科書では「G.脳幹」の範囲に該当する。
比較表
中枢 所在部位
循環中枢(心臓血管中枢) 延髄
呼吸中枢 延髄・橋
嚥下中枢 延髄
嘔吐中枢 延髄
排尿中枢 橋(バリントン核)・仙髄
体温調節中枢 視床下部
摂食中枢 視床下部(外側野)
満腹中枢 視床下部(腹内側核)
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題50|自律神経機能の中枢で延髄にあるのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題50|自律神経機能の中枢で延髄にあるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手