学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ E. 反射 / Q0633

理由で解く 生理学

Q0633 神経

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題45
問題
寿命の最も長い細胞はどれか。
選択肢
1 赤血球
2 リンパ球
3 神経細胞
4 上皮細胞
解答
正解3(神経細胞)
解説
✗ 1. 誤り
赤血球
赤血球の寿命は約120日(約4か月)であり、老化した赤血球は脾臓や肝臓のマクロファージにより破壊される。
✗ 2. 誤り
リンパ球
リンパ球は種類により寿命が大きく異なるが、大部分は数日から数か月で寿命を迎える。ただしメモリーT細胞やメモリーB細胞は数年から数十年生存することもあるが、神経細胞ほど長くはない。
✓ 3. 正しい
神経細胞
神経細胞(ニューロン)は体内で最も寿命が長い細胞であり、基本的に出生後は分裂せず一生涯にわたって機能し続ける。神経細胞は高度に分化した終末分化細胞であり、再生能が極めて低い。そのため、脳卒中や神経変性疾患で失われた神経細胞は原則として回復しない。心筋細胞も長寿命の細胞だが、神経細胞が最長とされる。
✗ 4. 誤り
上皮細胞
上皮細胞は細胞回転(ターンオーバー)が速く、消化管上皮は3-5日、皮膚の表皮は約4週間で入れ替わる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「神経は一生もの」→ 分裂できないから大切にしなければならない。赤血球は「120日で交代」と数字で覚える。
  • 関連知識: 近年、海馬の歯状回や脳室下帯で成体でも神経新生(ニューロジェネシス)が生じることが報告されているが、その量は限定的であり、大部分の神経細胞は再生しない。
  • よくある間違い: リンパ球の中にはメモリー細胞のように長寿命のものがあるため「リンパ球が最長」と誤答しやすいが、メモリー細胞でも寿命は数十年程度であり、一生涯機能する神経細胞より短い。
  • 教科書では「c.反射の種類」の範囲に該当する。
比較表
細胞 寿命 特徴
神経細胞 一生涯 終末分化・再生困難
心筋細胞 非常に長い 分裂能はほぼない
赤血球 約120日 無核・脾臓で破壊
血小板 約10日 脾臓で破壊
消化管上皮 3-5日 回転が速い
好中球 数時間-数日 寿命が短い
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題45|寿命の最も長い細胞はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題45|寿命の最も長い細胞はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手