学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ E. 反射 / Q0632

理由で解く 生理学

Q0632 神経

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題43
問題
膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 受容器は筋紡錘である。
2 多シナプス反射である。
3 α運動ニューロンが関与する。
4 脊髄反射である。
解答
正解2(多シナプス反射である。)
解説
✗ 1.
受容器は筋紡錘である。
✗ 正しい。膝蓋腱反射の受容器は大腿四頭筋内の筋紡錘(錘内筋線維)である。膝蓋腱を叩くと大腿四頭筋が急速に伸張され、筋紡錘が刺激される。
✓ 2. 誤り
多シナプス反射である。
膝蓋腱反射は単シナプス反射(モノシナプス反射)であり、多シナプス反射ではない。Ia群求心性線維が筋紡錘からの伸展情報を脊髄に伝え、介在ニューロンを介さず直接α運動ニューロンに単一のシナプスを形成する。反射弧は「筋紡錘(受容器)→Ia求心性線維→脊髄前角α運動ニューロン→大腿四頭筋(効果器)」で、シナプスは1つだけである。
✗ 3.
α運動ニューロンが関与する。
✗ 正しい。遠心性神経としてα運動ニューロンが大腿四頭筋を支配し、収縮を引き起こす。
✗ 4.
脊髄反射である。
✗ 正しい。膝蓋腱反射の反射中枢は腰髄(L2〜L4)にあり、脳を介さない脊髄反射である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「膝蓋腱反射=伸張反射=単シナプス」の3つをセットで覚える。「屈曲反射=多シナプス」と対比して覚えると混同を防げる。
  • 関連知識: 問619(反射弓)、問703(脳神経と反射)とも関連する。臨床では膝蓋腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)、消失は下位運動ニューロン障害を示唆する。
  • よくある間違い: 「単シナプス反射」と「多シナプス反射」を混同しやすい。膝蓋腱反射(伸張反射)は単シナプス、屈曲反射や交叉性伸展反射は多シナプスと区別する。
  • 教科書では「b.反射の特徴」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題43|膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題43|膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。
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