
この図の解説
運動ニューロンから骨格筋へ興奮が伝わる神経筋接合部(運動終板)のしくみを、上から下へ4段階で拡大しながら描いた図です。運動神経終末に活動電位が到達→シナプス小胞からアセチルコリンがシナプス間隙へ開口放出→筋細胞膜のアセチルコリン受容体に結合しNa⁺チャネルが開く、という流れに注目します。最下段はシナプス小胞・アセチルコリン・受容体・Na⁺流入を大きく描き、終板電位が生じるしくみを示しています。
学習の要点
- 覚え方: 到達→放出→受容→脱分極の4段階。放出される伝達物質は必ずアセチルコリン(ACh)で、これは骨格筋に共通。
- 終板電位(EPP)は神経の刺激で生じる局所的な脱分極。これが閾値に達すると筋細胞膜に活動電位が発生し、収縮につながる(=この後の興奮収縮連関へ)。
- よくある間違い: シナプス間隙に放出されるのはCa²⁺ではなくACh。Ca²⁺は神経終末内への流入が小胞放出のトリガーで、収縮の主役のCa²⁺(筋小胞体由来)とは別の場面。
- 臨床: 重症筋無力症はAch受容体への自己抗体、筋弛緩薬(クラーレ・ロクロニウム等)は受容体遮断、有機リン・サリンはアセチルコリンエステラーゼ阻害で伝達が過剰となる。
- AChはシナプス間隙のアセチルコリンエステラーゼで速やかに分解され、伝達が終了する(この図では次段の弛緩につながる前提)。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
神経筋接合部で放出される伝達物質は必ず何か。
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答え: アセチルコリン(ACh)。
シナプス間隙に放出されるのはCa²⁺かAChか。
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答え: ACh。Ca²⁺は神経終末内への流入が小胞放出のトリガーで、別の場面。
終板電位(EPP)が閾値に達すると何が起こるか。
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答え: 筋細胞膜に活動電位が発生し、収縮につながる。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。