学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ C. シナプス伝達 / Q0609

理由で解く 生理学

Q0609 神経

出典:あマ指 第5回(1997) 問題53
問題
シナプスにおける化学伝達物質はどれか。
選択肢
1 アセチルコリン
2 ビリルビン
3 トリプシン
4 ガストリン
解答
正解1(アセチルコリン)
解説
✓ 1. 正しい
アセチルコリン
アセチルコリン(ACh)はシナプスにおける代表的な化学伝達物質(神経伝達物質)である。神経筋接合部、副交感神経節後線維の終末、交感・副交感神経の節前線維終末、汗腺を支配する交感神経節後線維など多くの部位で放出される。シナプス前膜のシナプス小胞に蓄えられ、Ca²⁺流入を契機にシナプス間隙に開口分泌され、シナプス後膜の受容体に結合して情報を伝達する。
✗ 2. 誤り
ビリルビン
ビリルビンはヘモグロビンの分解産物(胆汁色素)であり、神経伝達物質ではない。
✗ 3. 誤り
トリプシン
トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素であり、神経伝達物質ではない。
✗ 4. 誤り
ガストリン
ガストリンは胃のG細胞から分泌される消化管ホルモンであり、神経伝達物質ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 主要な神経伝達物質を「アド(アセチルコリン・ドパミン)・のが(ノルアドレナリン・GABA)・グセ(グルタミン酸・セロトニン)」と頭文字で覚える。
  • 関連知識: アセチルコリンの受容体はニコチン受容体(イオンチャネル型、神経筋接合部・自律神経節)とムスカリン受容体(Gタンパク質共役型、副交感神経効果器)に分類される。アルツハイマー病ではアセチルコリン系の機能低下が知られている。
  • よくある間違い: ガストリンは「ホルモン」であり神経伝達物質ではない。消化管ホルモンと神経伝達物質の区別を明確にする。
  • 教科書では「e.受容体」の範囲に該当する。
比較表
伝達物質 分泌部位 主な作用
アセチルコリン(ACh) 副交感神経節後線維、運動神経 骨格筋収縮、消化促進
ノルアドレナリン(NA) 交感神経節後線維 心拍増加、血管収縮
ドパミン 中脳黒質 運動調節、報酬系
セロトニン 脳幹縫線核 気分調節、睡眠
GABA 大脳皮質など 抑制性伝達
グルタミン酸 大脳皮質など 興奮性伝達
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題53|シナプスにおける化学伝達物質はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題53|シナプスにおける化学伝達物質はどれか。
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