学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0536

理由で解く 生理学

Q0536 内分泌

出典:あマ指 第26回(2018) 問題37
問題
血液中のカルシウム濃度を増加させるホルモンはどれか。
選択肢
1 アルドステロン
2 カルシトニン
3 バソプレシン
4 パラソルモン
解答
正解4(パラソルモン)
解説
✗ 1. 誤り
アルドステロン
アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌されるステロイドホルモンで、腎臓でのNa+再吸収とK+排泄に関与し、Ca2+調節には直接関与しない。
✗ 2. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、破骨細胞の活動を抑制して骨吸収を抑え、血中Ca2+を低下させる。増加ではなく低下させるホルモンである。
✗ 3. 誤り
バソプレシン
バソプレシン(ADH)は下垂体後葉から分泌され、腎集合管での水再吸収を促進するホルモンであり、Ca2+調節には関与しない。
✓ 4. 正しい
パラソルモン
パラソルモン(PTH:副甲状腺ホルモン)は副甲状腺(上皮小体)から分泌され、血中Ca2+濃度を上昇させる。その機序は3つある。(1)骨からのCa2+遊離促進(破骨細胞の活性化)、(2)腎臓でのCa2+再吸収促進およびリン酸排泄促進、(3)腎臓でのビタミンD活性化(1α-水酸化酵素の促進)を介した腸管からのCa2+吸収促進である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「PTH=パラソル持って(パラソルモン)カルシウムを拾い上げる」→Ca2+上昇。カルシトニンは「カルシウムをトニカク(とにかく)下げる」→Ca2+低下。
  • 関連知識: PTHとカルシトニンは拮抗関係にあり、血中Ca2+を約10mg/dLに維持する。副甲状腺機能亢進症では高Ca血症、低下症ではテタニー(筋痙攣)が生じる。
  • よくある間違い: カルシトニンとパラソルモンの作用方向を逆に覚えやすい。「カルシトニン=Ca↓」「パラソルモン=Ca↑」を確実に区別すること。
  • 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 分泌部位 Ca2+への作用 機序
パラソルモン(PTH) 副甲状腺 上昇↑ 骨吸収↑、腎Ca再吸収↑、VitD活性化
カルシトニン 甲状腺C細胞 低下↓ 骨吸収抑制
活性型ビタミンD 腎臓で活性化 上昇↑ 腸管Ca吸収↑
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題37|血液中のカルシウム濃度を増加させるホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題37|血液中のカルシウム濃度を増加させるホルモンはどれか。
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