学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0535

理由で解く 生理学

Q0535 内分泌

出典:あマ指 第26回(2018) 問題33
問題
α受容体が主に関与している機能はどれか。
選択肢
1 皮膚血管の収縮
2 心拍数の増加
3 立毛筋の弛緩
4 膀胱排尿筋の弛緩
解答
正解1(皮膚血管の収縮)
解説
✓ 1. 正しい
皮膚血管の収縮
α受容体(特にα1受容体)は血管平滑筋に広く分布しており、ノルアドレナリンが結合すると血管平滑筋が収縮する。皮膚血管の収縮はα1受容体を介した典型的な交感神経反応であり、寒冷時の末梢血管収縮や闘争・逃走反応時の皮膚血流低下に関与する。
✗ 2. 誤り
心拍数の増加
心拍数の増加は心臓のβ1受容体を介した作用である。
✗ 3. 誤り
立毛筋の弛緩
立毛筋はα1受容体により収縮する。「弛緩」ではなく「収縮」であるため、α受容体が関与する点は正しいが作用の方向が誤りである。
✗ 4. 誤り
膀胱排尿筋の弛緩
膀胱排尿筋の弛緩はβ受容体(β2またはβ3)を介した作用であり、α受容体ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「α=アルファ=圧(あつ)→血管を圧迫→血管収縮→血圧上昇」と連想する。β1は心臓、β2は気管支・子宮の弛緩と整理する。
  • 関連知識: 副腎髄質から分泌されるノルアドレナリンはα受容体への親和性が高く末梢血管収縮→血圧上昇作用が強い。アドレナリンはβ受容体への親和性も高く、心拍数増加・気管支拡張・血糖上昇にも作用する。
  • よくある間違い: 立毛筋は「α1受容体で収縮」が正しい。弛緩ではなく収縮であり、選択肢の記述をよく読む必要がある。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
受容体 分布部位 主な作用
α1 血管平滑筋、立毛筋、瞳孔散大筋 血管収縮、立毛筋収縮、散瞳
α2 交感神経終末(シナプス前) ノルアドレナリン放出抑制
β1 心臓 心拍数増加、心収縮力増大
β2 気管支、子宮、血管(骨格筋) 気管支拡張、子宮弛緩、血管拡張
β3 脂肪組織、膀胱 脂肪分解促進、排尿筋弛緩
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題33|α受容体が主に関与している機能はどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題33|α受容体が主に関与している機能はどれか。
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