学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0537

理由で解く 生理学

Q0537 内分泌

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題34
問題
排卵を誘発するホルモンはどれか。
選択肢
1 プロゲステロン
2 プロラクチン
3 黄体形成ホルモン
4 オキシトシン
解答
正解3(黄体形成ホルモン)
解説
✗ 1. 誤り
プロゲステロン
プロゲステロンは排卵後に黄体から分泌されるホルモンで、子宮内膜の分泌期変化と妊娠維持に関与する。排卵を誘発する作用はない。
✗ 2. 誤り
プロラクチン
プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳汁分泌を促進するホルモンである。排卵を誘発するどころか、GnRH分泌を抑制して排卵を抑制する方向に作用する。
✓ 3. 正しい
黄体形成ホルモン
黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉から分泌され、排卵を誘発する。卵胞期後半に卵胞が成熟するとエストロゲン分泌が急増し、ある閾値を超えると正のフィードバック(ポジティブフィードバック)が働き、下垂体前葉からLHが大量に分泌される(LHサージ)。このLHサージが成熟卵胞の破裂(排卵)を引き起こす。排卵後の卵胞は黄体に変化してプロゲステロンを分泌する。
✗ 4. 誤り
オキシトシン
オキシトシンは下垂体後葉から分泌され、子宮収縮や射乳反射に関与するホルモンであり、排卵誘発作用はない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「LH=Luteinizing(黄体化)Hormone」→排卵を起こして卵胞を黄体にするホルモン。「LHサージ→排卵サージ」と対にして覚える。
  • 関連知識: FSH(卵胞刺激ホルモン)は卵胞の発育を促進し、LHは排卵を誘発する。月経周期ではFSH→卵胞発育→エストロゲン↑→LHサージ→排卵→黄体形成→プロゲステロン分泌の流れが重要。
  • よくある間違い: FSHとLHの役割を混同しやすい。FSHは「卵胞を育てる」、LHは「排卵を起こす+黄体を作る」と区別する。
  • 教科書では「c.下垂体のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
月経周期の相 主なホルモン 卵巣の変化
卵胞期(増殖期) FSH↑→エストロゲン↑ 卵胞の発育・成熟
排卵期 LHサージ 成熟卵胞の破裂(排卵)
黄体期(分泌期) LH→プロゲステロン↑ 黄体形成・維持
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題34|排卵を誘発するホルモンはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題34|排卵を誘発するホルモンはどれか。
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