学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0538

理由で解く 生理学

Q0538 内分泌

出典:あマ指 第27回(2019) 問題36
問題
レニン産生によって増加するホルモンはどれか。
選択肢
1 アドレナリン
2 アルドステロン
3 グルカゴン
4 バソプレシン
解答
正解2(アルドステロン)
解説
✗ 1. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から交感神経刺激により分泌されるホルモンであり、レニン-アンジオテンシン系とは別経路で調節される。
✓ 2. 正しい
アルドステロン
レニンは腎臓の傍糸球体細胞(顆粒細胞)から分泌される酵素で、血中のアンジオテンシノーゲン(肝臓産生)をアンジオテンシンIに変換する。アンジオテンシンIは肺血管内皮のACE(アンジオテンシン変換酵素)によりアンジオテンシンIIに変換され、アンジオテンシンIIが副腎皮質球状層に作用してアルドステロンの分泌を促進する。この一連の経路をレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)という。アルドステロンは腎臓の遠位尿細管・集合管でNa+再吸収とK+排泄を促進する。
✗ 3. 誤り
グルカゴン
グルカゴンは膵臓α細胞から分泌され、血糖低下に応じて調節されるホルモンであり、レニンとは無関係である。
✗ 4. 誤り
バソプレシン
バソプレシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌されるホルモンで、血漿浸透圧上昇が主な分泌刺激であり、レニン系とは別経路である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「レニン→アンジオ→アルド」の3段階で覚える。「RAA(ラー)系」と略称で記憶し、最終産物がアルドステロンであることを押さえる。
  • 関連知識: RAAS系は循環血液量低下・血圧低下・腎血流低下時に活性化される。臨床ではACE阻害薬やARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)が降圧薬として使用される。ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)はRAASに拮抗して利尿・降圧に作用する。
  • よくある間違い: レニンはホルモンではなく「酵素(プロテアーゼ)」である。レニン自体が直接アルドステロン分泌を促すのではなく、アンジオテンシンIIを介して間接的に促進する。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
物質 産生部位 役割
レニン 腎 傍糸球体細胞 アンジオテンシノーゲン→アンジオテンシンI
ACE 肺血管内皮 アンジオテンシンI→アンジオテンシンII
アンジオテンシンII 血中で産生 血管収縮、アルドステロン分泌促進
アルドステロン 副腎皮質球状層 Na+再吸収↑、K+排泄↑
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題36|レニン産生によって増加するホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題36|レニン産生によって増加するホルモンはどれか。
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