学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0948

理由で解く 生理学

Q0948 生体の防御機構

出典:あマ指 第26回(2018) 問題36
問題
抗体について正しいのはどれか。
選択肢
1 IgA は粘膜表面に分泌される。
2 IgE は T 細胞が産生する。
3 IgG は再感染で産生量が低下する。
4 IgM はアルブミンからなる。□8
解答
正解1(IgA は粘膜表面に分泌される。)
解説
✓ 1. 正しい
IgA は粘膜表面に分泌される。
IgA(特に分泌型IgA)は唾液・涙液・鼻汁・消化管粘液・母乳などの粘膜表面に分泌され、粘膜免疫の第一線の防御として病原体の侵入を防ぐ。IgAは二量体として分泌片(secretory component)と結合した分泌型IgAの形で粘膜表面に存在し、消化酵素による分解に対して安定性を持つ。
✗ 2. 誤り
IgE は T 細胞が産生する。
IgEはB細胞から分化した形質細胞が産生する(T細胞ではない)。IgEは肥満細胞のFcε受容体に結合し、I型アレルギー(即時型過敏症)や寄生虫感染防御に関与する。
✗ 3. 誤り
IgG は再感染で産生量が低下する。
IgGは再感染時に産生量が増加する(低下ではない)。二次免疫応答ではクラススイッチによりIgG産生が主体となり、一次応答より迅速かつ大量に産生される。
✗ 4. 誤り
IgM はアルブミンからなる。□8
IgMは5量体構造の免疫グロブリンであり、γ-グロブリンに属する蛋白質である。アルブミンとは全く異なる分子である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「IgAのAはAwa(泡=唾液)」「IgEのEはアレルギE」「IgGのGはGreatest(血中最多)」「IgMのMはMost early(最初に産生)」と頭文字で覚える。
  • 関連知識: 問題925(血液中で最多のIg=IgG)と対比して覚える。血液中ではIgGが最多、分泌液中ではIgAが最多である。母乳中のIgAは乳児の消化管粘膜保護に重要(初乳に特に多い)。
  • よくある間違い: 「全ての抗体はT細胞が産生する」と誤認する受験生がいる。全てのクラスの抗体はB細胞(形質細胞)が産生するものであり、T細胞は抗体を産生しない。
  • 教科書では「d.免疫系に働く液性因子」の範囲に該当する。
比較表
免疫グロブリン 特徴 存在部位
IgG 血中最多(約75%)、胎盤通過性 血液中
IgA 分泌液中に最多、粘膜免疫 唾液・涙・母乳・粘液
IgM 5量体、一次応答で最初に産生 血液中
IgE I型アレルギー、寄生虫防御 肥満細胞表面
IgD B細胞表面の受容体 B細胞表面
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題36|抗体について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題36|抗体について正しいのはどれか。
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