学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0501

理由で解く 生理学

Q0501 内分泌

出典:あマ指 第16回(2008) 問題41
問題
インスリンの作用について正しい記述はどれか。
選択肢
1 血糖値を下げる。
2 細胞のブドウ糖取り込みを抑制する。
3 グリコーゲンの分解を促進する。
4 蛋白質合成を抑制する。
解答
正解1(血糖値を下げる。)
解説
✓ 1. 正しい
血糖値を下げる。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンである。膵臓ランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、筋肉・脂肪組織でのグルコース取り込みを促進し、肝臓でのグリコーゲン合成を促進し、糖新生を抑制することで血糖値を低下させる。さらにタンパク質合成や脂肪合成も促進する同化ホルモンである。
✗ 2. 誤り
細胞のブドウ糖取り込みを抑制する。
インスリンは細胞膜上のGLUT4を活性化して細胞へのブドウ糖取り込みを「促進」する。抑制するのは誤りで、作用が正反対である。
✗ 3. 誤り
グリコーゲンの分解を促進する。
インスリンはグリコーゲンの「合成」を促進する。グリコーゲンの「分解」を促進するのはグルカゴンやアドレナリンの作用である。
✗ 4. 誤り
蛋白質合成を抑制する。
インスリンはタンパク質合成を「促進」する同化作用を持つ。タンパク質分解を促進するのはコルチゾール(糖質コルチコイド)の作用である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: インスリンの作用は全て「促進・合成・取り込み」の方向=同化。選択肢に「抑制」「分解」とあればインスリンの作用としては誤りと判断できる。
  • 関連知識: インスリンの作用と拮抗するホルモンは、グルカゴン(グリコーゲン分解)、コルチゾール(糖新生・タンパク質分解)、アドレナリン(グリコーゲン分解)、成長ホルモン(脂肪分解)である。
  • よくある間違い: グリコーゲンの「合成」と「分解」を逆に覚えてしまう。インスリン=合成、グルカゴン=分解と対比で覚える。
  • 教科書では「f.膵臓のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
作用 インスリン グルカゴン
血糖 低下 上昇
グリコーゲン 合成促進 分解促進
糖新生 抑制 促進
脂肪 合成促進 分解促進
タンパク質 合成促進 (直接作用なし)
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題41|インスリンの作用について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題41|インスリンの作用について正しい記述はどれか。
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