学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0495

理由で解く 生理学

Q0495 内分泌

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題39
問題
生体内で熱産生を起こす現象はどれか。
選択肢
1 発汗
2 カテコールアミンの増加
3 皮膚血管の拡張
4 不感蒸散
解答
正解2(カテコールアミンの増加)
解説
✗ 1. 誤り
発汗
発汗は汗の蒸発による放熱現象であり、熱産生ではなく熱放散に関与する。
✓ 2. 正しい
カテコールアミンの増加
カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)は副腎髄質や交感神経終末から分泌され、代謝を亢進させて熱産生を増加させる。カテコールアミンは基礎代謝率を上昇させ、脂肪分解(脂肪酸の酸化)を促進し、骨格筋での熱産生を増大させる。寒冷刺激時には交感神経が活性化され、カテコールアミン分泌が増加して産熱反応が促進される。甲状腺ホルモンと同様に代謝亢進作用を持つ代表的な産熱因子である。
✗ 3. 誤り
皮膚血管の拡張
皮膚血管の拡張は体表面からの放熱を増加させる放熱反応であり、熱産生ではない。
✗ 4. 誤り
不感蒸散
不感蒸散は皮膚や呼気から絶えず水分が蒸発する現象であり、放熱に寄与する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 産熱=「カテコールアミン・甲状腺ホルモン・ふるえ(骨格筋収縮)」、放熱=「発汗・皮膚血管拡張・不感蒸散」と対比で整理する。
  • 関連知識: 甲状腺ホルモン(T3/T4)もカテコールアミンと並ぶ産熱因子である。寒冷環境ではTSH分泌が増加し甲状腺ホルモンによる代謝亢進も起こる。
  • よくある間違い: 不感蒸散は意識されない蒸発であるが放熱機構であり、産熱ではない。発汗と混同しやすいが、両者とも放熱反応である点は同じである。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
反応 産熱 放熱
機序 代謝亢進、ふるえ 蒸発、輻射、伝導
具体例 カテコールアミン増加、甲状腺ホルモン、骨格筋収縮 発汗、皮膚血管拡張、不感蒸散
交感神経 活性化(寒冷時) 抑制(皮膚血管拡張時)
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題39|生体内で熱産生を起こす現象はどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題39|生体内で熱産生を起こす現象はどれか。
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