学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0491

理由で解く 生理学

Q0491 内分泌

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題43
問題
脂質について正しいのはどれか。
選択肢
1 コレステロールはコルチゾールの前駆物質である。
2 リン脂質はヘモグロビンの構成成分である。
3 中性脂肪は 1分子のグリセロールと 2分子の脂肪酸からなる。
4 脂肪酸の多くは水溶性物質である。
解答
正解1(コレステロールはコルチゾールの前駆物質である。)
解説
✓ 1. 正しい
コレステロールはコルチゾールの前駆物質である。
コレステロールはコルチゾールの前駆物質(原料)である。副腎皮質ではコレステロールからプレグネノロンを経て、コルチゾール・アルドステロン・副腎アンドロジェンなどのステロイドホルモンが合成される。同様に、性腺(精巣・卵巣)でもコレステロールからテストステロンやエストロゲンが合成される。すべてのステロイドホルモンはコレステロール由来である。
✗ 2. 誤り
リン脂質はヘモグロビンの構成成分である。
リン脂質は細胞膜のリン脂質二重層の主要構成成分であり、ヘモグロビンの構成成分ではない。ヘモグロビンはヘム(鉄ポルフィリン)とグロビン(蛋白質)からなる。
✗ 3. 誤り
中性脂肪は 1分子のグリセロールと 2分子の脂肪酸からなる。
中性脂肪(トリグリセリド/トリアシルグリセロール)は1分子のグリセロールと3分子の脂肪酸からなる。「トリ」は3を意味し、2分子ではない。
✗ 4. 誤り
脂肪酸の多くは水溶性物質である。
脂肪酸は長い炭水素鎖を持つ脂溶性物質であり、水溶性ではない。血中では主にアルブミンと結合して輸送される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「コレステロール→コルチゾール」は名前の響きが似ている→コレステロールが原料。中性脂肪は「トリ(3)グリセリド」→グリセロール1つに脂肪酸3つ。
  • 関連知識: ステロイドホルモンの合成経路:コレステロール→プレグネノロン→プロゲステロン→コルチゾール/アルドステロン/テストステロン→エストロゲン。コレステロールは細胞膜の構成成分でもあり、胆汁酸やビタミンDの前駆体でもある。
  • よくある間違い: 中性脂肪の脂肪酸数を「2分子」と誤る。「トリグリセリド=3本の脂肪酸がぶら下がる」と覚える。ジグリセリド(2分子)やモノグリセリド(1分子)は消化過程の中間体。
  • 教科書では「c.ホルモンの作用機序」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題43|脂質について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題43|脂質について正しいのはどれか。
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