学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0458

理由で解く 生理学

Q0458 内分泌

出典:あマ指 第3回(1995) 問題49
問題
血液の浸透圧を感受する部位はどれか。
選択肢
1 副腎髄質
2 脳幹
3 下垂体前葉
4 視床下部
解答
正解4(視床下部)
解説
✗ 1. 誤り
副腎髄質
副腎髄質はカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を分泌する部位であり、浸透圧受容器は存在しない。
✗ 2. 誤り
脳幹
脳幹には呼吸中枢(延髄)や循環中枢(心臓血管中枢)があるが、浸透圧受容器の主要な存在部位ではない。
✗ 3. 誤り
下垂体前葉
下垂体前葉はGH、PRL、TSH、ACTH、FSH、LHなどのホルモンを分泌する内分泌腺であり、浸透圧受容器は存在しない。
✓ 4. 正しい
視床下部
血液の浸透圧を感受する浸透圧受容器(osmoreceptor)は視床下部に存在する。血漿浸透圧が上昇すると浸透圧受容器ニューロンが興奮し、バソプレシン(ADH)の分泌が促進されて腎臓の集合管での水再吸収が増加する。同時に口渇中枢が刺激されて飲水行動が促される。この二重の機構により体液の浸透圧が一定に保たれる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 視床下部は内分泌系の「最高中枢」であり、浸透圧感受・体温調節・摂食調節・ADH/オキシトシン産生など多くの機能を担う。「視床下部=内分泌の司令塔」と覚える。
  • 関連知識: 浸透圧上昇→視床下部の浸透圧受容器→ADH分泌促進→集合管での水再吸収増加→尿量減少→浸透圧低下(負のフィードバック)。この一連の流れを理解する。
  • よくある間違い: 下垂体前葉はホルモンを「分泌」する場であり、浸透圧を「感受」する場ではない。感受(センサー)と分泌(エフェクター)の違いを区別する。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
視床下部の機能 内容
浸透圧調節 浸透圧受容器→ADH分泌→水再吸収促進
体温調節 温度受容器→発汗・血管拡張(放熱)or ふるえ・血管収縮(産熱)
摂食調節 満腹中枢・摂食中枢
ホルモン産生 ADH、オキシトシン(後葉ホルモン)の合成
放出ホルモン分泌 GRH、TRH、CRH、GnRH等→下垂体前葉の調節
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題49|血液の浸透圧を感受する部位はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題49|血液の浸透圧を感受する部位はどれか。
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