学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0397

理由で解く 生理学

Q0397 排泄

出典:あマ指 第3回(1995) 問題48
問題
健康成人の尿細管に分泌される物質はどれか。
選択肢
1 ブドウ糖
2 タンパク質
3 赤血球
4 アンモニア
解答
正解4(アンモニア)
解説
✗ 1. 誤り
ブドウ糖
ブドウ糖は糸球体で濾過された後、近位尿細管でNa+-グルコース共輸送体により再吸収される物質であり、尿細管から分泌はされない。
✗ 2. 誤り
タンパク質
タンパク質は分子量が大きいため糸球体の濾過膜を通過できず、尿細管からの分泌も行われない。
✗ 3. 誤り
赤血球
赤血球は血球成分であり、正常では糸球体を通過せず、尿細管から分泌されることもない。
✓ 4. 正しい
アンモニア
アンモニア(NH3)は尿細管(主に近位尿細管と集合管)の上皮細胞内でグルタミンの脱アミノ反応により生成され、尿細管腔に分泌される。分泌されたアンモニアは尿中のH+と結合してアンモニウムイオン(NH4+)となり、酸の排泄を担う。これにより体液のpH調節(酸塩基平衡の維持)に重要な役割を果たす。このほかH+、尿酸、クレアチニン、パラアミノ馬尿酸(PAH)なども尿細管から分泌される物質である。
ポイント
  • 尿細管から分泌される代表的物質はアンモニア、H+、K+、尿酸、PAHなどであり、再吸収される物質(ブドウ糖、アミノ酸、Na+など)と区別して覚える。
  • 覚え方のコツ: 「分泌=アン(NH3)・水素(H+)・パ(PAH)」と頭文字で覚える。再吸収と分泌は逆方向(分泌は血液→管腔)であることを意識する。
  • 関連知識: アンモニアによる酸排泄は第7章D節の酸塩基平衡と密接に関連する。腎不全ではNH3産生が低下し代謝性アシドーシスの一因となる。
  • よくある間違い: 「アンモニアは有害物質だから尿中に濾過されて出る」と考えがちだが、実際にはアンモニアは尿細管上皮細胞で新たに産生・分泌される。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
比較表
尿細管の機能 物質の例 方向
再吸収 ブドウ糖、アミノ酸、Na+、水、HCO3- 管腔→血液
分泌 NH3、H+、K+、尿酸、PAH 血液→管腔
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題48|健康成人の尿細管に分泌される物質はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題48|健康成人の尿細管に分泌される物質はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手