学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0455

理由で解く 生理学

Q0455 内分泌

出典:あマ指 第2回(1994) 問題49
問題
水の再吸収を促進するホルモンはどれか。
選択肢
1 パラソルモン
2 バゾプレッシン
3 グルカゴン
4 カルシトニン
解答
正解2(バゾプレッシン)
解説
✗ 1. 誤り
パラソルモン
パラソルモン(PTH)は副甲状腺から分泌され、血中Ca2+濃度を上昇させるホルモンである。水の再吸収には直接関与しない。
✓ 2. 正しい
バゾプレッシン
バソプレシン(ADH:抗利尿ホルモン)は視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。腎臓の集合管に作用してアクアポリン2(水チャネル)の細胞膜への挿入を促進し、水の再吸収を増加させる。血漿浸透圧の上昇や循環血液量の減少が分泌刺激となり、尿量を減少させて体液量を維持する。バソプレシンの不足は尿崩症の原因となる。
✗ 3. 誤り
グルカゴン
グルカゴンは膵臓α細胞から分泌され、血糖値を上昇させるホルモンである。水の再吸収とは無関係である。
✗ 4. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺C細胞から分泌され、血中Ca2+濃度を低下させるホルモンである。水の再吸収には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「水の再吸収=バソプレシン(ADH)=集合管」と3点セットで覚える。Na+の再吸収=アルドステロン=遠位尿細管と区別する。
  • 関連知識: バソプレシンの分泌刺激は「血漿浸透圧の上昇」と「循環血液量の減少」である。浸透圧を感受するのは視床下部の浸透圧受容器であり、アルドステロンの分泌はレニン-アンジオテンシン系で調節される。
  • よくある間違い: パラソルモンは「カルシウム」の調節ホルモンであり、「水」の調節ホルモンではない。名前の類似に惑わされないよう注意する。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 作用部位 再吸収する物質 分泌刺激
バソプレシン(ADH) 集合管 血漿浸透圧↑、循環血液量↓
アルドステロン 遠位尿細管・集合管 Na+(K+排泄) レニン-アンジオテンシン系
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題49|水の再吸収を促進するホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題49|水の再吸収を促進するホルモンはどれか。
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