学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0456

理由で解く 生理学

Q0456 内分泌

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題40
問題
下垂体から分泌されないホルモンはどれか。
選択肢
1 プロラクチン
2 サイロキシン
3 バゾプレッシン
4 オキシトシン
解答
正解2(サイロキシン)
解説
✗ 1. 誤り
プロラクチン
正しい(下垂体から分泌される)。プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳汁産生を促進するホルモンである。
✓ 2. 正しい
サイロキシン
正しい(下垂体から分泌されない)。サイロキシン(T4)は甲状腺の濾胞細胞から分泌されるホルモンであり、下垂体からは分泌されない。下垂体前葉からは甲状腺刺激ホルモン(TSH)が分泌されてサイロキシン分泌を促進するが、サイロキシンそのものは甲状腺の産物である。視床下部→TRH→下垂体前葉→TSH→甲状腺→サイロキシンという階層的調節を受ける。
✗ 3. 誤り
バゾプレッシン
正しい(下垂体から分泌される)。バソプレシン(ADH)は視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
✗ 4. 誤り
オキシトシン
正しい(下垂体から分泌される)。オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 下垂体前葉の6種は「GH・PRL・TSH・ACTH・FSH・LH」、後葉は「オキシトシン・バソプレシン」の2種。サイロキシンはTSHの「標的ホルモン」であり、下垂体自体からは出ない。
  • 関連知識: 内分泌の階層的調節=視床下部(放出ホルモン)→下垂体前葉(刺激ホルモン)→末梢内分泌腺(末梢ホルモン)→負のフィードバック。この階層構造の理解が全ての内分泌問題の基盤となる。
  • よくある間違い: TSH(甲状腺刺激ホルモン)とサイロキシン(甲状腺ホルモン)を混同しやすい。TSHは下垂体前葉から出るが、サイロキシンは甲状腺から出る。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
分泌部位 ホルモン 主な作用
前葉 成長ホルモン(GH) 成長促進、血糖上昇
前葉 プロラクチン(PRL) 乳汁産生促進
前葉 甲状腺刺激ホルモン(TSH) 甲状腺ホルモン分泌促進
前葉 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) コルチゾール分泌促進
前葉 卵胞刺激ホルモン(FSH) 卵胞発育/精子形成
前葉 黄体形成ホルモン(LH) 排卵誘発/黄体形成
後葉 オキシトシン 子宮収縮、射乳
後葉 バソプレッシン(ADH) 水の再吸収促進
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題40|下垂体から分泌されないホルモンはどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題40|下垂体から分泌されないホルモンはどれか。
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