学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0404

理由で解く 生理学

Q0404 排泄

出典:あマ指 第8回(2000) 問題46
問題
尿細管で分泌される物質はどれか。
選択肢
1 アンモニア
2 ブドウ糖
3 アミノ酸
4 ナトリウムイオン
解答
正解1(アンモニア)
解説
✓ 1. 正しい
アンモニア
アンモニア(NH3)は尿細管上皮細胞(主に近位尿細管と集合管)でグルタミンの脱アミノ反応により生成され、尿細管腔に分泌される。分泌されたアンモニアは管腔内のH+と結合してアンモニウムイオン(NH4+)となり、酸の排泄に寄与する。この機構は体液の酸塩基平衡(pH調節)に不可欠である。アンモニアのほかにH+、K+、尿酸、クレアチニン、パラアミノ馬尿酸(PAH)なども尿細管から分泌される。
✗ 2. 誤り
ブドウ糖
ブドウ糖は糸球体で濾過された後、近位尿細管のSGLTによりほぼ100%再吸収される物質であり、分泌はされない。
✗ 3. 誤り
アミノ酸
アミノ酸も近位尿細管でNa+との共輸送によりほぼ完全に再吸収される物質であり、分泌はされない。
✗ 4. 誤り
ナトリウムイオン
Na+は尿細管のほぼ全域で再吸収される物質であり、尿細管から分泌される物質ではない。
ポイント
  • 尿細管で分泌される物質の代表はアンモニア(NH3)であり、H+との結合によりNH4+として酸の排泄を担う。
  • 覚え方のコツ: 「再吸収=体に必要なもの(糖・アミノ酸・Na+・水)」「分泌=不要なもの・酸排泄(NH3・H+・PAH)」と目的で分類すると覚えやすい。
  • 関連知識: NH3/NH4+による酸排泄は、HCO3-の再吸収とともに腎臓による酸塩基平衡調節の柱である。
  • よくある間違い: 「分泌」と「排泄」を混同しやすい。分泌は血液側から尿細管腔側への物質輸送であり、排泄は最終的に尿として体外に出ることである。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
比較表
物質 尿細管での動態 機能的意義
NH3(アンモニア) 分泌 H+と結合しNH4+として酸を排泄
H+(水素イオン) 分泌 酸塩基平衡の維持
K+(カリウムイオン) 再吸収+分泌 遠位尿細管でアルドステロン依存性に分泌
PAH 分泌 有機酸の排泄、腎血漿流量の測定に利用
ブドウ糖 再吸収のみ 近位尿細管でほぼ100%回収
アミノ酸 再吸収のみ 近位尿細管でほぼ100%回収
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題46|尿細管で分泌される物質はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題46|尿細管で分泌される物質はどれか。
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