学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0471

理由で解く 生理学

Q0471 内分泌

出典:あマ指 第8回(2000) 問題47
問題
細胞内に存在する受容体に結合して作用を及ぼすホルモンはどれか。
選択肢
1 インスリン
2 アドレナリン
3 プロラクチン
4 テストステロン
解答
正解4(テストステロン)
解説
✗ 1. 誤り
インスリン
インスリンはペプチドホルモン(水溶性)であり、細胞膜上のチロシンキナーゼ型受容体(インスリン受容体)に結合して作用する。細胞内には入らない。
✗ 2. 誤り
アドレナリン
アドレナリンはカテコールアミン(アミノ酸誘導体、水溶性)であり、細胞膜上のアドレナリン受容体(G蛋白質共役型受容体)に結合し、cAMP等のセカンドメッセンジャーを介して作用する。
✗ 3. 誤り
プロラクチン
プロラクチンはペプチドホルモン(水溶性)であり、細胞膜上のJAK-STAT系受容体に結合して作用する。細胞内には入らない。
✓ 4. 正しい
テストステロン
テストステロンはステロイドホルモンであり、コレステロールから合成される脂溶性物質である。脂溶性であるため細胞膜を自由に通過し、細胞質内のアンドロゲン受容体に結合する。ホルモン-受容体複合体は核内へ移行し、特定の遺伝子のDNA応答配列に結合して転写を調節することで、タンパク質合成や二次性徴の発現などの生理作用を発揮する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「脂溶性=膜を通過→細胞内受容体」「水溶性=膜を通過できない→膜上受容体」と覚える。ステロイドと甲状腺ホルモンが細胞内受容体グループである。
  • 関連知識: 水溶性ホルモンはセカンドメッセンジャー(cAMP、IP3/DAG、Ca2+等)を介して迅速に作用するのに対し、脂溶性ホルモンは遺伝子転写を調節するため作用発現までに時間がかかるが持続的に作用する。
  • よくある間違い: 甲状腺ホルモン(T3/T4)はアミン型であるがステロイドと同様に核内受容体に結合する。「アミン型=全て膜上受容体」ではない点に注意する。
  • 教科書では「c.ホルモンの作用機序」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題47|細胞内に存在する受容体に結合して作用を及ぼすホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題47|細胞内に存在する受容体に結合して作用を及ぼすホルモンはどれか。
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