学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0472

理由で解く 生理学

Q0472 内分泌

出典:あマ指 第8回(2000) 問題48
問題
下垂体ホルモンによって調節されるのはどれか。
選択肢
1 アドレナリン
2 インスリン
3 コルチゾール
4 パラソルモン
解答
正解3(コルチゾール)
解説
✗ 1. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌されるが、交感神経(内臓神経)の直接支配により調節される。下垂体ホルモンの調節は受けない。
✗ 2. 誤り
インスリン
インスリンは膵臓β細胞から分泌され、血糖値の上昇が直接的な分泌刺激となる。下垂体ホルモンの調節は受けず、血糖値によるフィードバックで調節される。
✓ 3. 正しい
コルチゾール
コルチゾールは副腎皮質束状帯から分泌され、下垂体前葉のACTH(副腎皮質刺激ホルモン)により分泌が促進される。視床下部CRH→下垂体前葉ACTH→副腎皮質コルチゾールというHPA軸の階層支配を受け、コルチゾールの上昇はCRHとACTHに負のフィードバックをかける。下垂体ホルモンによる調節を受ける代表的なホルモンである。
✗ 4. 誤り
パラソルモン
パラソルモン(PTH)は副甲状腺から分泌され、血中Ca2+濃度の低下が直接的な分泌刺激となる。下垂体ホルモンの調節は受けず、血中Ca2+濃度によるフィードバックで調節される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「下垂体支配=ACTH→副腎皮質、TSH→甲状腺、FSH/LH→性腺」の3軸。それ以外(副腎髄質・膵臓・副甲状腺)は独立した調節を受ける。
  • 関連知識: インスリンは血糖値、パラソルモンは血中Ca2+濃度、アルドステロンはRAA系と血中K+濃度など、下垂体を介さず直接的に調節されるホルモンも多い。
  • よくある間違い: アルドステロンは副腎皮質から分泌されるのでACTH支配と思いがちだが、主な調節はレニン-アンジオテンシン系である。ACTHの影響は限定的である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 分泌部位 主な調節因子 下垂体支配
コルチゾール 副腎皮質 ACTH あり
サイロキシン 甲状腺 TSH あり
テストステロン 精巣 LH あり
アドレナリン 副腎髄質 交感神経 なし
インスリン 膵臓β細胞 血糖値 なし
パラソルモン 副甲状腺 血中Ca2+ なし
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題48|下垂体ホルモンによって調節されるのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題48|下垂体ホルモンによって調節されるのはどれか。
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