学習トップ理由で解く 生理学第5章 ▸ C. 各栄養素の働きと代謝 / Q0362

理由で解く 生理学

Q0362 代謝

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題27
問題
糖質について正しいのはどれか。
選択肢
1 セルロースは単糖類である
2 血液中のガラクトースの濃度を血糖値という
3 ショ糖は炭素と窒素から構成される
4 グリコーゲンは肝臓で貯蔵される
解答
正解4(グリコーゲンは肝臓で貯蔵される)
解説
✗ 1. 誤り
セルロースは単糖類である
セルロースはグルコースが多数結合した多糖類であり、食物繊維の一種である。単糖類にはグルコース(ブドウ糖)、ガラクトース、フルクトース(果糖)などがある。二糖類にはショ糖、乳糖、麦芽糖があり、多糖類にはデンプン、グリコーゲン、セルロースがある。ヒトはセルロースを分解する消化酵素を持たないためエネルギー源として利用できないが、整腸作用や有害物質の吸着・排泄に重要な役割を持つ。
✗ 2. 誤り
血液中のガラクトースの濃度を血糖値という
血糖値とは血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度のことをいう。正常値は約70〜110mg/dLに維持されている。ガラクトースは乳糖(ラクトース)が分解されて生じる単糖類であるが、肝臓で速やかにグルコースに変換されるため、血液中のガラクトース濃度は血糖値の定義には含まれない。
✗ 3. 誤り
ショ糖は炭素と窒素から構成される
ショ糖(スクロース=砂糖の主成分)は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)から構成される。糖質は一般に炭素、水素、酸素の3元素からなり、窒素(N)は含まない。窒素を含む栄養素はタンパク質やアミノ酸、核酸などである。
✓ 4. 正しい
グリコーゲンは肝臓で貯蔵される
小腸で吸収されたグルコースは門脈を通って肝臓に入り、過剰分はグリコーゲンに合成されて肝臓に貯蔵される。血糖値が低下すると、肝グリコーゲンはグルコースに分解されて血液中に放出され、血糖値を維持する。グリコーゲンは肝臓のほか骨格筋にも貯蔵されるが、骨格筋のグリコーゲンは主に筋収縮時のエネルギー源として利用され、血糖維持には直接関与しない。
ポイント
  • 糖質の分類を整理:単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトース)→二糖類(ショ糖、乳糖、麦芽糖)→多糖類(デンプン、グリコーゲン、セルロース)。
  • 覚え方のコツ:「血糖=血液中のグルコース」。血糖を下げるホルモンはインスリンのみ。
  • 糖質の構成元素は「C・H・O」の3つ。「窒素Nを含む=タンパク質」と区別する。
  • 肝グリコーゲン=血糖維持のため、骨格筋グリコーゲン=筋収縮のエネルギー源。
比較表
糖質の分類 具体例 特徴
単糖類 グルコース、フルクトース、ガラクトース 糖質の最小単位
二糖類 ショ糖(グルコース+フルクトース) 単糖類が2個結合
乳糖(グルコース+ガラクトース)
麦芽糖(グルコース+グルコース)
多糖類 デンプン(穀物・いも類) グルコースが多数結合
グリコーゲン(肝臓・筋肉に貯蔵)
セルロース(食物繊維) ヒトは分解不可
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題27|糖質について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題27|糖質について正しいのはどれか。
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