学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0319

理由で解く 生理学

Q0319 消化と吸収

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題31
問題
消化酵素とそれが作用する栄養素の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 アミラーゼ ———— ラクトース
2 リパーゼ ————— デンプン
3 トリプシン ———— 蛋白質
4 ヌクレアーゼ ——— 脂肪
解答
正解3(トリプシン ———— 蛋白質)
解説
✗ 1. 誤り
アミラーゼ ———— ラクトース
アミラーゼはデンプン(多糖類)をマルトース(麦芽糖)に分解する酵素である。ラクトース(乳糖)を分解するのはラクターゼ(小腸上皮細胞)である。
✗ 2. 誤り
リパーゼ ————— デンプン
リパーゼは脂肪(トリグリセリド)を脂肪酸とモノグリセリドに分解する酵素である。デンプンを分解するのはアミラーゼである。
✓ 3. 正しい
トリプシン ———— 蛋白質
トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素であり、タンパク質(ポリペプチド)をペプチドに分解する。トリプシンとキモトリプシン:タンパク質をペプチドに分解する。トリプシノゲンとして膵臓から分泌され、十二指腸で小腸上皮細胞のエンテロキナーゼにより活性型のトリプシンに変換される。
✗ 4. 誤り
ヌクレアーゼ ——— 脂肪
ヌクレアーゼは膵液に含まれ、核酸(DNA・RNA)を分解する酵素である。脂肪を分解するのはリパーゼである。
ポイント
  • 消化酵素と基質の対応は最頻出テーマであり、「アミラーゼ→デンプン、ペプシン・トリプシン→タンパク質、リパーゼ→脂肪」を確実に覚える
  • 覚え方のコツ: 「ア(アミラーゼ)はデ(デンプン)、リ(リパーゼ)は脂(脂肪)、ト(トリプシン)はタ(タンパク質)」→頭文字の対応で覚える
  • 関連知識: ラクターゼ欠損による乳糖不耐症では、乳糖が未消化のまま大腸に到達し腸内細菌による発酵で下痢や腹部膨満が生じる
  • よくある間違い: アミラーゼの基質をラクトースと混同しやすい。アミラーゼは多糖類(デンプン)に作用し、二糖類(ラクトース・マルトース等)には作用しない
比較表
消化酵素 含まれる消化液 基質 分解産物
アミラーゼ 唾液・膵液 デンプン マルトース
ペプシン 胃液 タンパク質 ペプチド
トリプシン 膵液 タンパク質 ペプチド
キモトリプシン 膵液 タンパク質 ペプチド
リパーゼ 膵液 脂肪 脂肪酸+モノグリセリド
ヌクレアーゼ 膵液 核酸 ヌクレオチド
マルターゼ 腸液(小腸上皮) マルトース グルコース×2
ラクターゼ 腸液(小腸上皮) ラクトース グルコース+ガラクトース
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題31|消化酵素とそれが作用する栄養素の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題31|消化酵素とそれが作用する栄養素の組合せで正しいのはどれか。
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