学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0320

理由で解く 生理学

Q0320 消化と吸収

出典:あマ指 第24回(2016) 問題29
問題
ガストリンの胃に対する作用部位はどれか。
選択肢
1 壁細胞
2 主細胞
3 粘液細胞
4 平滑筋細胞
解答
正解1(壁細胞)
解説
✓ 1. 正しい
壁細胞
ガストリンは胃幽門部粘膜のガストリン分泌細胞(G細胞)から分泌される消化管ホルモンである。分泌されたガストリンは血液によって胃腺に運ばれて、そこにある壁細胞に作用して、塩酸分泌を促進する。壁細胞からの塩酸(HCl)分泌促進がガストリンの最も重要な作用であり、本問の正答はこの壁細胞である。ガストリンの分泌は、胃幽門部への機械的・化学的刺激や迷走神経活動の亢進によって増加する。
✗ 2. 誤り
主細胞
主細胞はペプシノゲンを分泌するが、ガストリンの作用部位として壁細胞。
✗ 3. 誤り
粘液細胞
粘液細胞(副細胞)はムチンを分泌して胃粘膜を保護するが、ガストリンの主要な作用部位ではない。
✗ 4. 誤り
平滑筋細胞
胃の平滑筋細胞に対しては、ガストリンは運動促進作用を持つとされるが、ガストリンの作用部位として知られるのは壁細胞である。
ポイント
  • ガストリンの胃における主要な作用部位は壁細胞であり、塩酸分泌の促進が最も重要な作用である
  • 覚え方のコツ: 「ガストリン→壁細胞→塩酸分泌促進」の一連の流れをセットで記憶する。ガストリンの「ガスト」は胃(gastric)を意味する
  • 関連知識: ヒスタミンも壁細胞のH2受容体に作用して塩酸分泌を促進する。壁細胞はガストリン・ヒスタミン・迷走神経(アセチルコリン)の3つの刺激で塩酸分泌が促進される
  • よくある間違い: ガストリンの分泌部位(幽門部G細胞)と作用部位(壁細胞)を混同しやすい
比較表
因子 分泌への影響 機序
ガストリン 促進 幽門部G細胞から分泌、血流を介して壁細胞に作用
ヒスタミン 促進 胃底部・胃体部の細胞から分泌、壁細胞のH2受容体に作用
迷走神経(アセチルコリン) 促進 副交感神経活動の亢進により直接壁細胞を刺激
セクレチン 抑制 十二指腸から分泌、胃液分泌を抑制
GIP 抑制 十二指腸から分泌、胃液分泌・胃運動を抑制
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題29|ガストリンの胃に対する作用部位はどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題29|ガストリンの胃に対する作用部位はどれか。
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