学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0304

理由で解く 生理学

Q0304 消化と吸収

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題39
問題
胃液分泌を促進するのはどれか。
選択肢
1 交感神経活動の増加
2 セクレチン分泌の増加
3 食物による胃壁の伸展刺激
4 酸による十二指腸粘膜の刺激
解答
正解3(食物による胃壁の伸展刺激)
解説
✗ 1. 誤り
交感神経活動の増加
交感神経(内臓神経)は胃粘膜血流を減少させ、胃液分泌を抑制する。胃液分泌を促進するのは副交感神経(迷走神経)である。
✗ 2. 誤り
セクレチン分泌の増加
セクレチンは十二指腸から分泌され、膵液分泌は促進するが、胃液分泌に対しては抑制的に作用する(腸相の抑制機構)。
✓ 3. 正しい
食物による胃壁の伸展刺激
食物が胃に入って胃壁が伸展されると、壁内神経叢の反射や幽門部のG細胞からのガストリン分泌が起こり、胃液分泌が促進される。これは胃液分泌の「胃相」に該当し、食事時に分泌される胃液の大部分を占める。胃液分泌は頭相(味覚・嗅覚・視覚刺激→迷走神経)、胃相(胃壁伸展・化学刺激→ガストリン)、腸相(十二指腸での抑制が主)の3相に分けられる。
✗ 4. 誤り
酸による十二指腸粘膜の刺激
酸が十二指腸粘膜を刺激するとセクレチンやGIPの分泌が促され、これらは胃液分泌を抑制する(腸相の抑制機構)。
ポイント
  • 胃液分泌の3相(頭相・胃相・腸相)のうち、胃相(胃壁伸展+ガストリン)が分泌量の大部分を占める。
  • 覚え方のコツ: 「促進=迷走神経+ガストリン+ヒスタミン」「抑制=交感神経+セクレチン+GIP」と2群に分けて覚える。
  • 関連知識: ヒスタミンは胃底部・胃体部の細胞から分泌され、壁細胞のH2受容体に作用して塩酸分泌を促す。H2受容体拮抗薬は胃潰瘍の治療薬として使用される。
  • よくある間違い: セクレチンを「分泌を促進するホルモン」と名前から誤解しやすいが、セクレチンが促進するのは膵液分泌であり、胃液分泌は抑制する。
比較表
刺激 機序 作用
頭相 味覚・嗅覚・視覚 迷走神経→直接+ガストリン分泌 促進
胃相 胃壁伸展・化学刺激 壁内神経叢反射+ガストリン分泌 促進(最大量)
腸相 酸・脂肪の十二指腸流入 セクレチン・GIP分泌 抑制が主
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題39|胃液分泌を促進するのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題39|胃液分泌を促進するのはどれか。
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