学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ F. 心臓の構造と働き / Q0152

理由で解く 生理学

Q0152 循環

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題44
問題
心臓のスターリングの法則で正しい記述はどれか。
選択肢
1 心筋は伸展の度合いに応じた収縮力を発生する。
2 心筋は太さに応じた収縮力を発生する。
3 心筋は長さと無関係に一定の収縮力を発生する。
4 心筋は静脈還流量が少ない程大きな収縮力を発生する。
解答
正解1(心筋は伸展の度合いに応じた収縮力を発生する。)
解説
✓ 1. 正しい
心筋は伸展の度合いに応じた収縮力を発生する。
心臓が大量の血液で充満して心筋が伸展されると、心筋はその伸展の度合いに応じて大きな収縮力を発生する。これをスターリングの心臓の法則と呼ぶ。静脈還流量が増加すると心室が伸展され、その結果1回拍出量が増加する。これは心臓の局所性自己調節機構である。
✗ 2. 誤り
心筋は太さに応じた収縮力を発生する。
スターリングの法則は心筋の太さではなく、伸展の度合い(長さ)と収縮力の関係を述べた法則である。
✗ 3. 誤り
心筋は長さと無関係に一定の収縮力を発生する。
心筋の収縮力は伸展度(長さ)に依存するため、長さと無関係に一定というのは法則の内容と正反対である。
✗ 4. 誤り
心筋は静脈還流量が少ない程大きな収縮力を発生する。
静脈還流量が多いほど心臓の拍出量が増加する。静脈還流量が「少ない」ほど大きな収縮力を発生するというのは逆である。
ポイント
  • スターリングの心臓の法則: 心筋は伸展されるほど大きな収縮力を発生し、静脈還流量が多いほど拍出量が増加する。
  • 覚え方のコツ: 「伸ばされるほど強く縮む=ゴムバンドの原理」と連想する。
  • 関連知識: スターリングの法則は心臓の局所性調節に分類され、神経性調節やホルモン性調節とは区別される。
  • よくある間違い: 「静脈還流量が少ないほど収縮力が大きい」と逆に覚えてしまうケース。還流量が「多い」→伸展「大」→収縮力「大」の順で理解する。
比較表
静脈還流量 心筋の伸展 収縮力 1回拍出量
増加 大きい 増大 増加
減少 小さい 減少 減少
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題44|心臓のスターリングの法則で正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題44|心臓のスターリングの法則で正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手