
この図の解説
図の上段は連続した波形、下段はその1拍分を拡大したものである。まず縦軸が「ミリボルト」、横軸が時間(目盛りに1秒と5mm)である点に注目したい。心電図は心臓の興奮(電気的活動)を体表から記録した図であって、心臓の形そのものを写したものではない。拡大図には低い山のP波、鋭く高く尖るR波を中心としたQ・R・Sの3つの振れ(QRS波)、そしてなだらかなT波が順に並ぶ。この順序は刺激伝導系が興奮を伝える順序と対応し、P波が心房の興奮、QRS波が心室の興奮、T波が心室の興奮からの回復(再分極)を表す。図中のPQ間隔・QRS・QT間隔という区間表示も確認しておく。興奮の起点は右心房の上大静脈開口部にある洞房結節(ペースメーカー)であり、この規則的なリズムが波形の周期性となって現れる。
学習の要点
- P波=心房の興奮、QRS波=心室の興奮、T波=心室の再分極。左から出る順に暗記する
- 覚え方のコツ:波形は刺激伝導系の流れ「洞房結節→心房(P波)→房室結節→心室(QRS波)」と同じ順に読む
- 関連知識:規則的なリズムを生む起点は洞房結節。上大静脈開口部にあり、心臓のペースメーカーとして拍動の起点となる
- よくある間違い:T波を「心房の興奮」と取り違えやすいが、T波は心室の再分極。心房の興奮はP波
- 臨床応用:洞房結節以外が勝手に興奮すると余計な収縮(期外収縮)が生じ、房室束などの遮断では房室ブロックとなる
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
心電図のT波は、心室の( )を表す。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 再分極
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。