学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ C. 線維素溶解 / Q0129

理由で解く 生理学

Q0129 循環

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題35
問題
線維素溶解に働く物質はどれか。
選択肢
1 プラスミン
2 トロンビン
3 アルブミン
4 カルシウム
解答
正解1(プラスミン)
解説
✓ 1. 正しい
プラスミン
プラスミンはフィブリン(線維素)を分解するタンパク分解酵素であり、線維素溶解(線溶)の主役である。フィブリン(線維素)がプラスミンというタンパク分解酵素によって分解されるために起こり、線維素溶解(線溶)と呼ばれる。プラスミンは血液中ではプラスミノゲンという不活性型で存在し、プラスミノゲンアクチベーターの作用により活性化される。
✗ 2. 誤り
トロンビン
トロンビンは血液凝固の第2相でプロトロンビンから生成され、フィブリノゲンをフィブリンに変換する凝固系の酵素である。
✗ 3. 誤り
アルブミン
アルブミンは血漿タンパク質の一つで、膠質浸透圧の維持や物質運搬が主な役割であり、線溶には関与しない。
✗ 4. 誤り
カルシウム
カルシウム(Ca²⁺)は血液凝固に必要な因子であるが、線溶には直接関与しない。
ポイント
  • プラスミンはフィブリンを分解するタンパク分解酵素であり、線維素溶解(線溶)によって血管内の凝固血液を除去し、血管閉塞や血栓を防ぐ。
  • 覚え方のコツ: 「プラスミン=溶かす(線溶)、トロンビン=固める(凝固)」と対比で覚える。
  • 関連知識: 尿中のプラスミノゲンアクチベーターであるウロキナーゼは血栓症の治療薬として臨床で用いられる。
  • よくある間違い: プラスミンとプラスミノゲンを混同しやすい。プラスミノゲンは不活性型、プラスミンが活性型である。
比較表
物質 役割 関与する過程
プラスミン フィブリンを分解 線維素溶解(線溶)
トロンビン フィブリノゲン→フィブリン 血液凝固(第2相)
フィブリン 血餅の骨格を形成 血液凝固(第3相)
Ca²⁺ 各凝固段階の補因子 血液凝固(全相)
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題35|線維素溶解に働く物質はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題35|線維素溶解に働く物質はどれか。
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