学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ C. 線維素溶解 / Q0130

理由で解く 生理学

Q0130 循環

出典:あマ指 第11回(2003) 問題42
問題
線維素溶解に働く物質はどれか。
選択肢
1 プラスミン
2 トロンビン
3 葉 酸
4 ビタミン K
解答
正解1(プラスミン)
解説
✓ 1. 正しい
プラスミン
プラスミンは線維素溶解(線溶)に働くタンパク分解酵素である。→プラスミノゲンがプラスミノゲンアクチベーターの作用で活性型のプラスミンに変換され、フィブリン(線維素)を分解する。フィブリン(線維素)がプラスミンというタンパク分解酵素によって分解されるために起こり、線維素溶解(線溶)と呼ばれる。
✗ 2. 誤り
トロンビン
トロンビンは血液凝固過程で働く酵素である。→トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンに変換する凝固第2相の酵素であり、線溶とは逆の反応(凝固)に関与する。
✗ 3. 誤り
葉 酸
葉酸は赤血球の新生を促す抗貧血ビタミンである。→ビタミンB12とともにDNA合成に関与し、骨髄での赤血球成熟に必要であるが、線溶には無関係である。
✗ 4. 誤り
ビタミン K
ビタミンKは血液凝固因子の合成に必要な脂溶性ビタミンである。→プロトロンビンなどの凝固因子の肝臓での産生に不可欠であるが、線溶ではなく凝固側に関与する。
ポイント
  • 線溶系の中心はプラスミン(プラスミノゲン→プラスミン→フィブリン分解)であり、凝固系の中心はトロンビンである。
  • 覚え方のコツ: 「プラスミン=プラス溶かす(分解する)」「トロンビン=血栓(thrombus)を作る」と対比で覚える。
  • 関連知識: 尿中のプラスミノゲンアクチベーターであるウロキナーゼは血栓症の治療薬として用いられる。月経血が凝固しないのもプラスミノゲンアクチベーターの作用による。
  • よくある間違い: 「プラスミン」と「プラスミノゲン」を混同する。プラスミノゲンは不活性型の前駆体であり、活性化されてプラスミンとなって初めて線溶作用を持つ。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題42|線維素溶解に働く物質はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題42|線維素溶解に働く物質はどれか。
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