学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0086

理由で解く 生理学

Q0086 循環

出典:あマ指 第3回(1995) 問題43
問題
血漿の膠質浸透圧の維持に必要なのはどれか。
選択肢
1 プラスミン
2 フィブリン
3 アルブミン
4 トロンビン
解答
正解3(アルブミン)
解説
✗ 1. 誤り
プラスミン
プラスミンは線維素溶解(フィブリン溶解)に関与するタンパク分解酵素であり、膠質浸透圧の維持とは無関係である。
✗ 2. 誤り
フィブリン
フィブリンは血液凝固の最終産物として血餅の骨格を形成する繊維状タンパク質であり、膠質浸透圧の維持には関与しない。
✓ 3. 正しい
アルブミン
アルブミンは肝臓で合成される血漿タンパク質であり、血漿タンパク質の中で最も量が多い。膠質浸透圧(血漿タンパクの作る浸透圧)の維持と血管内の水分保持。アルブミンの関与が70%と大きい。膠質浸透圧は毛細血管の静脈側で間質液から血管内へ水分を吸引する力として働き、体液の血管内分布の維持に不可欠である。
✗ 4. 誤り
トロンビン
トロンビンはプロトロンビンから生成される凝固酵素であり、フィブリノゲンをフィブリンに変換する役割を持つが、膠質浸透圧とは無関係である。
ポイント
  • アルブミンは血漿タンパク質の中で最も量が多く、膠質浸透圧の約70%を担い、血管内の水分保持に不可欠である。
  • 覚え方のコツ: 「アルブミン=膠質浸透圧の主役=水を血管内に引き留める力」と覚える。
  • 関連知識: 毛細血管の動脈側では血圧(約35mmHg)が膠質浸透圧(約25mmHg)を上回り水分が組織に押し出され、静脈側では膠質浸透圧が毛細血管圧(約15mmHg)を上回り水分が血管内に回収される。
  • よくある間違い: 「グロブリンも血漿タンパクだから膠質浸透圧に同程度関与する」と思いがちだが、膠質浸透圧への寄与はアルブミンが圧倒的に大きい(約70%)。
比較表
血漿タンパク質 量の割合 主な機能
アルブミン 最も多い 膠質浸透圧維持(約70%)、物質運搬、アミノ酸供給源
グロブリン(α, β) 中間 ホルモン・ビタミンの運搬
γ-グロブリン 抗体(免疫グロブリン)として免疫反応に関与
フィブリノゲン 最も少ない 血液凝固(フィブリンの前駆体)
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題43|血漿の膠質浸透圧の維持に必要なのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題43|血漿の膠質浸透圧の維持に必要なのはどれか。
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