学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ B. 換気とガス交換 / Q0221

理由で解く 生理学

Q0221 呼吸

出典:あマ指 第3回(1995) 問題44
問題
呼吸について正しい記述はどれか。
選択肢
1 1 回換気量は吸気量と残気量との和である。
2 肺活量は最大の吸気量である。
3 安静呼気時に残気量はゼロになる。
4 吸気時に胸腔内圧が更に陰圧となる。
解答
正解4(吸気時に胸腔内圧が更に陰圧となる。)
解説
✗ 1. 誤り
1 回換気量は吸気量と残気量との和である。
1回換気量は安静呼吸時に1回の吸息あるいは呼息で出入りする空気の量(成人約500mL)である。→吸気量と残気量の和ではなく、独立した分画として定義される。
✗ 2. 誤り
肺活量は最大の吸気量である。
肺活量は最大吸気位から最大呼気位までゆっくり呼出させて測る最大の換気量である。→1回換気量+予備吸気量+予備呼気量に相当し、「最大の吸気量」だけではない。
✗ 3. 誤り
安静呼気時に残気量はゼロになる。
残気量は最大に吐き出した後にも肺内に残る気体容量(成人約1〜1.5L)である。→安静呼気後にはさらに予備呼気量分も含めた機能的残気量が残っており、ゼロにはならない。
✓ 4. 正しい
吸気時に胸腔内圧が更に陰圧となる。
吸息時には胸腔容積が増大して胸腔内圧がさらに陰圧となり、肺は拡張して外気が肺内に流入する。→胸腔内圧は安静時でも常に陰圧に保たれており、吸気時にはその陰圧度がさらに大きくなる。
ポイント
  • 胸腔内圧は常に陰圧であり、吸気時にはさらに陰圧が強まって肺が拡張する。
  • 覚え方のコツ: 「吸気→胸郭拡大→陰圧増大→空気流入」の順序で因果関係を押さえる。
  • 関連知識: 胸膜腔に空気が流入して陰圧が失われると気胸となり、肺は弾性により収縮してしまう。
  • よくある間違い: 1回換気量の定義を「吸気量+残気量」のような合算値と混同すること。肺気量分画の図を確認して各分画の関係を正確に把握しておくこと。
比較表
肺気量分画 略語 正常値(mL)
1回換気量 TV 約500
予備吸気量 IRV 約2,500
予備呼気量 ERV 約1,000
残気量 RV 約1,500
肺活量 VC 約4,000
全肺気量 TLC 約5,500
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題44|呼吸について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題44|呼吸について正しい記述はどれか。
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