学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ D. 体液の組成と働き / Q0044

理由で解く 生理学

Q0044 生理学の基礎

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題40
問題
細胞内液で濃度が最も高い陽イオンはどれか。
選択肢
1 ナトリウムイオン
2 カルシウムイオン
3 カリウムイオン
4 マグネシウムイオン
解答
正解3(カリウムイオン)
解説
✗ 1. 誤り
ナトリウムイオン
ナトリウムイオン(Na⁺)は細胞外液で最も多い陽イオン(約90%)であり、細胞内液では低濃度である。
✗ 2. 誤り
カルシウムイオン
カルシウムイオン(Ca²⁺)は細胞内液中の遊離濃度が極めて低く、主要な陽イオンではない。
✓ 3. 正しい
カリウムイオン
細胞内液で最も濃度が高い陽イオンはカリウムイオン(K⁺)である。一方、細胞外液ではNa⁺が最も多い陽イオンである。「細胞外液では陽イオンとしてはNa⁺が約90%を占め」「細胞内液では、陽イオンとしてはK⁺」が多い。この細胞内外のイオン濃度差はNa⁺-K⁺ポンプ(ナトリウムポンプ)によってエネルギーを使って能動的に維持されており、静止膜電位の形成や神経・筋の興奮性の基盤となっている。
✗ 4. 誤り
マグネシウムイオン
マグネシウムイオン(Mg²⁺)は細胞内液に比較的多く含まれるが、K⁺よりは少ない。
ポイント
  • 「細胞内液の主役=K⁺」「細胞外液の主役=Na⁺」が最頻出の対比である。
  • 覚え方のコツ: 「内(ない)はK(ケー)」=「内はK⁺」、「外はNa⁺」と語呂で覚える。陰イオンも同様に「内はHPO₄²⁻・タンパク質」「外はCl⁻」と対比する。
  • 関連知識: このイオン分布の維持にはNa⁺-K⁺ポンプ(能動輸送、第1章E節)が不可欠であり、ATPをエネルギー源として使用する。
  • よくある間違い: 「Na⁺とK⁺の内外の関係」を逆に覚えてしまうミスが多い。細胞「内」にK⁺が多いことを確実に記憶する。
比較表
体液区分 体重比 主要陽イオン 主要陰イオン
細胞内液 約40% K⁺ HPO₄²⁻、タンパク質
細胞外液(間質液) 約15% Na⁺ Cl⁻
細胞外液(血漿) 約5% Na⁺ Cl⁻、HCO₃⁻
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題40|細胞内液で濃度が最も高い陽イオンはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題40|細胞内液で濃度が最も高い陽イオンはどれか。
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