学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ C. 物質代謝 / Q0030

理由で解く 生理学

Q0030 生理学の基礎

出典:あマ指 第13回(2005) 問題39
問題
解糖について正しい記述はどれか。
選択肢
1 ミトコンドリアの中で起こる。
2 無酸素的に起こる。
3 ブドウ糖の加水分解の過程である。
4 炭酸ガスが発生する。
解答
正解2(無酸素的に起こる。)
解説
✗ 1. 誤り
ミトコンドリアの中で起こる。
解糖系は細胞質基質(サイトゾル)で行われる。→ミトコンドリア内で行われるのはTCA回路と電子伝達系である。
✓ 2. 正しい
無酸素的に起こる。
解糖(解糖系)は細胞質基質で無酸素的(嫌気的)に行われるグルコースの代謝過程である。→グルコース1分子がピルビン酸2分子に分解され、正味2分子のATPが産生される。→酸素を必要としないため、嫌気的条件下でもエネルギーを得ることができる。→有酸素条件ではピルビン酸はミトコンドリアに取り込まれTCA回路に入る。
✗ 3. 誤り
ブドウ糖の加水分解の過程である。
解糖は加水分解ではなく、リン酸化と酸化還元反応による段階的な分解過程である。
✗ 4. 誤り
炭酸ガスが発生する。
解糖系ではCO₂は発生しない。→CO₂が発生するのはミトコンドリア内のTCA回路(クエン酸回路)である。
ポイント
  • 解糖系は「細胞質基質」で「無酸素的」に行われ、グルコースからピルビン酸とATP(2分子)を生成する。
  • 覚え方のコツ: 「解糖=細胞質で嫌気的」「TCA回路=ミトコンドリアで好気的」と場所と条件をセットで覚える。
  • 関連知識: 内呼吸全体では1モルのグルコースから合計38モルのATPが得られる(解糖系2+TCA回路2+電子伝達系34)。
  • よくある間違い: CO₂発生を解糖系と混同しやすいが、CO₂はTCA回路で発生する。
比較表
代謝経路 反応場所 酸素の要否 主な生成物
解糖系 細胞質基質 不要(嫌気的) ピルビン酸、ATP(2分子)
TCA回路 ミトコンドリア 必要(好気的) CO₂、ATP(2分子)
電子伝達系 ミトコンドリア 必要(好気的) H₂O、ATP(34分子)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題39|解糖について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題39|解糖について正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手