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理由で解く 生理学

Q0029 生理学の基礎

出典:あマ指 第12回(2004) 問題39
問題
解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか。
選択肢
1 ピルビン酸
2 ATP
3 グリコーゲン
4 乳酸
解答
正解2(ATP)
解説
✗ 1. 誤り
ピルビン酸
ピルビン酸は解糖系の最終産物であるが、高エネルギーリン酸結合を持たないため高エネルギー化合物ではない。
✓ 2. 正しい
ATP
解糖系では細胞質内でグルコースが酵素の働きによってピルビン酸に分解される過程で、1モルのグルコースから2モルのATP(アデノシン三リン酸)が生成される。ATPは高エネルギーで結合しているリン酸基を持ち、これが分解されるときに遊離されるエネルギーが細胞の活動に利用される。解糖系はO₂を必要としない嫌気的過程であり、細胞質で行われる。なお、ミトコンドリア内のクエン酸回路と電子伝達系を合わせると、合計38モルのATPが産生される。
✗ 3. 誤り
グリコーゲン
グリコーゲンはグルコースの貯蔵型多糖類であり、解糖系で生成されるものではない。むしろグリコーゲンが分解されてグルコースが供給される。
✗ 4. 誤り
乳酸
乳酸は嫌気的条件下でピルビン酸から生成される物質であるが、高エネルギーリン酸結合を持たないため高エネルギー化合物ではない。
ポイント
  • 解糖系(細胞質、嫌気的)では1モルのグルコースから2モルのATPが生成される。ATPが唯一の高エネルギー化合物である。
  • 覚え方のコツ: 「解糖系のATP=2モル」「クエン酸回路=2モル」「電子伝達系=34モル」→合計38モルとセットで覚える。
  • 関連知識: 解糖系はO₂不要(嫌気的)で細胞質で行われる。一方、クエン酸回路と電子伝達系はO₂が必要(好気的)でミトコンドリア内で行われる。
  • よくある間違い: ピルビン酸や乳酸は解糖系の「産物」ではあるが「高エネルギー化合物」ではない。高エネルギー化合物=ATPと明確に区別する。
比較表
代謝経路 場所 O₂の要否 ATP産生量(/グルコース1モル)
解糖系 細胞質 不要(嫌気的) 2モル
クエン酸回路 ミトコンドリア 必要(好気的) 2モル
電子伝達系 ミトコンドリア 必要(好気的) 34モル
合計 38モル
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題39|解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題39|解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか。
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