学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ E. 味覚と嗅覚 / Q0890

理由で解く 生理学

Q0890 感覚

出典:あマ指 第13回(2005) 問題38
問題
味覚について正しい記述はどれか。
選択肢
1 苦味は基本味の一つである。
2 舌の部位による味覚の差はない。
3 受容器細胞は味蕾の基底細胞である。
4 舌の前方3分の2 は迷走神経が支配する。
解答
正解1(苦味は基本味の一つである。)
解説
✓ 1. 正しい
苦味は基本味の一つである。
苦味は5つの基本味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)の一つである。それぞれ異なる受容体・受容機構を持つ。苦味は有毒物質の検出に重要な防御的役割を果たし、閾値が最も低い(微量で感知できる)。味覚受容器は舌乳頭にある味蕾内の味細胞である。
✗ 2. 誤り
舌の部位による味覚の差はない。
伝統的な味覚地図では舌の部位により味覚感度にある程度の差があるとされる。甘味は舌尖、苦味は舌根部、酸味は舌側縁で感じやすい。
✗ 3. 誤り
受容器細胞は味蕾の基底細胞である。
味覚の受容器細胞は味蕾内の味細胞(味覚細胞)であり、基底細胞は味細胞へ分化する前駆細胞(幹細胞)である。
✗ 4. 誤り
舌の前方3分の2 は迷走神経が支配する。
舌の前方2/3の味覚は顔面神経(鼓索神経)が支配する。迷走神経は喉頭蓋付近の味覚を支配する。舌の後方1/3は舌咽神経が支配する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「あ(甘)し(塩)す(酸)に(苦)う(うま味)」で5基本味を覚える。舌の神経支配は「前2/3=顔面(VII)、後1/3=舌咽(IX)」と整理する。
  • 関連知識: 味蕾は約10日で新しい味細胞に置き換わる(ターンオーバー)。味覚の伝導路は舌→脳神経(VII, IX, X)→延髄孤束核→視床→大脳味覚野(島皮質)である。
  • よくある間違い: 舌前2/3の支配を「舌咽神経」や「迷走神経」と間違えやすい。顔面神経の分枝である鼓索神経が味覚を伝える点を押さえる。
  • 教科書では「b.味覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
比較表
舌の領域 味覚の神経支配
前方2/3 顔面神経(鼓索神経・第VII脳神経)
後方1/3 舌咽神経(第IX脳神経)
喉頭蓋付近 迷走神経(第X脳神経)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題38|味覚について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題38|味覚について正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手