学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO61P041

理由で解く 作業療法士

QO61P041 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問41
問題
身体症状症の患者が診療の場面で見せる特徴はどれか。
選択肢
1 医学的検索を拒否する。
2 奇異な身体症状を訴える。
3 意図的に虚偽の症状を訴える。
4 身体症状に対する苦痛がない。
5 心理的要因について話し合うことに抵抗する。
解答
正解5(心理的要因について話し合うことに抵抗する。)
解説

身体症状症は身体症状への強いとらわれと苦痛が特徴で、症状を心理的要因と結びつける説明に強く抵抗する。

身体症状症(DSM-5)は、1つ以上の苦痛を伴う身体症状と、それに対する過度な思考・感情・行動が持続する状態である。患者は症状を身体疾患として確信しており、検査で器質的異常が乏しくても納得せず、繰り返し医学的検索を求める。症状は意図的につくり出したものではなく本人にとって現実の苦痛であり、心理社会的要因の関与を指摘されることを受け入れにくい。このため治療では『気のせい』と否定せず身体的苦痛を受容しつつ、徐々に心理面へ橋渡しする姿勢が重要となる。

✗ 1. 誤り
医学的検索を拒否する。
むしろ繰り返し検査・受診を求める(doctor shopping)ことが多い
✗ 2. 誤り
奇異な身体症状を訴える。
体感幻覚など奇異な訴えは統合失調症等でみられ、身体症状症は頭痛・腹痛・疲労など日常的な症状が中心
✗ 3. 誤り
意図的に虚偽の症状を訴える。
意図的な作為は虚偽性障害や詐病であり、身体症状症の症状は意図的でない
✗ 4. 誤り
身体症状に対する苦痛がない。
症状への苦痛・とらわれと生活機能障害が診断の中核である
✓ 5. 正しい
心理的要因について話し合うことに抵抗する。
症状を身体疾患と確信し、心理的要因の関与を指摘されることに抵抗する
ポイント
  • 身体症状症=身体症状へのとらわれと苦痛が中核
  • 症状は意図的でない(詐病・虚偽性障害と区別)
  • 心理的要因の指摘に抵抗し医学的検索を繰り返す
比較表
身体愁訴を呈する病態の鑑別
病態症状の意図性特徴
身体症状症意図的でない症状へのとらわれ・苦痛、心理的解釈に抵抗
虚偽性障害意図的病者役割を得るため症状を作為
詐病意図的経済的利益等の外的動機のため症状を偽る
病気不安症意図的でない重病への不安が中心(身体症状は軽微〜なし)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手