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理由で解く 作業療法士

Parkinson病の運動機能維持には、体幹と上肢を大きく動かすリーチ課題が適する。ステージⅢで転倒しやすい立位課題や、手指の巧緻動作が中心の課題は目的に合わない。
Parkinson病では固縮と無動により動作が小さく遅くなる(寡動)ため、作業療法では意識して大きな振幅の運動を反復させ、関節可動域と粗大運動を保つことが要点になる。輪の移動は、足元の床に置いた輪を拾い上げて台上の支柱へ差し込む課題で、一往復ごとに体幹の前屈・伸展と上肢の挙上・リーチを大きく引き出せる。座位で行うため転倒の危険も小さく、ステージⅢの本症例にも無理なく反復させられる。Hoehn&YahrステージⅢは姿勢反射障害が現れる段階で、本症例も屋内で伝い歩きを要しており、卓球のように立位で素早い方向転換と反応を求められる活動は転倒の危険が大きい。刺し子は針と布を扱う手指の巧緻動作、塗り絵は色鉛筆を握る細かな運動、ペグ移動は卓上でペグをつまんで差し替える微細動作で、いずれも座位の巧緻課題である。これらは上肢の大振幅運動や体幹の可動性を引き出せず、運動機能の維持という目的には力不足である。したがって最も適切なのは輪の移動である。
| ステージ | 特徴 |
|---|---|
| I | 一側性、機能障害は軽度 |
| II | 両側性、姿勢反射障害なし |
| III | 姿勢反射障害あり、日常生活は自立 |
| IV | 起立・歩行など介助を要するが自力起立可 |
| V | 車椅子・臥床、全介助 |
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