学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO61P010
理由で解く 作業療法士

しゃがみ込みでの後方転倒歴と姿勢反射障害がある。深くしゃがむ動作を毎日強いる和式便器の解消が最優先。
本例はParkinson病Hoehn & YahrステージⅢで、すくみ足・動作緩慢・姿勢反射障害を認め、実際にしゃがみ込みで後方へ転倒した既往がある。住環境整備は、すでに転倒が起きている動作から手をつけるのが原則である。和式便器は使うたびに深いしゃがみ込みと立ち上がりを繰り返すことになり、転倒歴のある動作を毎日反復させてしまう。簡易取り付け型洋式便座を設置すればこの動作自体をなくせるため、最も優先度が高い。浴槽へのバスボードは入浴動作を楽にするが、後方転倒という最大のリスクへの対応ではない。上がり框の手すりは玄関の段差昇降には有効でも、屋内でのしゃがみ込み動作は改善しない。すり付け板は段差が4cmと小さく、すくみ足のつまずき対策として意義はあっても緊急性は低い。毛足の長いじゅうたんは足が引っかかりやすく、すくみ足のある患者ではかえって転倒を招くため行ってはならない。
| リスク要因 | 住環境の対策 |
|---|---|
| 姿勢反射障害・後方突進 | 手すり設置で姿勢保持を支援 |
| 敷居などの段差 | 段差解消(撤去・スロープ) |
| すくみ足 | 床の目印(視覚的手がかり) |
| 立ち座り困難 | 高めの椅子・便座、手すり |
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