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理由で解く 作業療法士

後方進入の人工骨頭置換術後で避けるのは股関節の過屈曲・内転・内旋。あぐらのような外転・外旋位は脱臼を起こしにくい。
左大腿骨近位部骨折に対して後方進入法で人工骨頭置換術を受けた患者では、股関節の屈曲90°以上・内転・内旋が重なる肢位で後方脱臼が起こる。靴下を履く図は椅子座位で体幹を深く前屈して足先へ手を伸ばしており、股関節が90°をはるかに超えて屈曲するため、ソックスエイドなどの自助具を用いるよう指導する。床の物を拾う図も体幹を前屈させて拾い上げており、同じ理由でリーチャーなどを使わせる。階段を上がる図は患側である左下肢を先に上の段へ出しており、昇りは健側から、降りは患側からという原則に反する。杖を使用する図は杖を患側の左手に持っており、杖は健側の右手に持つのが原則である。足の爪を切る図は床にあぐらのように座った姿勢で、股関節は屈曲しつつ外転・外旋位にあり、後方脱臼が起こる方向とは反対のため安全に行える。したがって適切なADL指導は足の爪を切る動作である。
| 禁忌肢位 | 回避のためのADL工夫 |
|---|---|
| 過度屈曲(90度超) | 高い椅子・洋式トイレ・低い所へ屈まない |
| 内転(正中越え) | 脚を組まない・横座りしない |
| 内旋 | 患側を内へひねらない・方向転換は健側から |
| 床の物拾い | リーチャーを使う |
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