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理由で解く 作業療法士

QO61A036 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問36
問題
上肢装具と目的の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ウェブスペーサ ― 母指外転筋短縮予防
2 Thomasスプリント ― 手関節中間位固定
3 指用ナックルベンダー ― PIP関節屈曲補助
4 肘屈曲型アームスリング ― 肩関節外転位保持
5 フレクサーヒンジ・スプリント手関節屈曲機能を利用した把持動作
解答
正解3(指用ナックルベンダー ― PIP関節屈曲補助)
解説

指用ナックルベンダーはゴム牽引でPIP(またはMP)関節の屈曲を補助する装具。装具は目的とする関節運動・肢位を正しく理解することが要点。

ナックルベンダーはゴムの牽引力で指関節の屈曲を補助・矯正する動的装具で、『指用ナックルベンダー』はPIP関節の屈曲を補助する。したがって選択肢3が正しい。他の組合せは目的が誤っている。ウェブスペーサは母指と示指の間の水かき(web space)の拘縮・母指内転拘縮を予防するもので、外転筋の短縮予防ではない。Thomasスプリントは手関節背屈位を保持する装具で中間位固定ではない。肘屈曲型アームスリングは肩関節亜脱臼予防のため上肢を内転位で保持するもので外転位保持ではない。フレクサーヒンジ・スプリントは手関節の背屈(伸展)を利用して母指と示・中指をつまむtenodesis把持を実現する装具で、屈曲機能を利用するのではない。

✗ 1. 誤り
ウェブスペーサ ― 母指外転筋短縮予防
ウェブスペーサは母指内転拘縮(水かきの拘縮)予防が目的
✗ 2. 誤り
Thomasスプリント ― 手関節中間位固定
手関節を背屈位に保持する装具で中間位固定ではない
✓ 3. 正しい
指用ナックルベンダー ― PIP関節屈曲補助
ゴム牽引でPIP関節の屈曲を補助する動的装具
✗ 4. 誤り
肘屈曲型アームスリング ― 肩関節外転位保持
肩関節亜脱臼予防のため内転位で上肢を保持する
✗ 5. 誤り
フレクサーヒンジ・スプリント手関節屈曲機能を利用した把持動作
フレクサーヒンジ・スプリント 手関節屈曲機能を利用した把持動作:手関節の背屈(伸展)を利用したtenodesis把持を行う
ポイント
  • ナックルベンダー=ゴム牽引で指関節の屈曲を補助
  • フレクサーヒンジ=手関節背屈(伸展)を利用した把持
  • アームスリング=肩関節亜脱臼予防(内転位保持)
比較表
上肢装具と目的
装具目的
指用ナックルベンダーPIP関節屈曲補助
ウェブスペーサ母指内転拘縮予防
Thomasスプリント手関節背屈位保持
肘屈曲型アームスリング肩関節亜脱臼予防(内転位保持)
フレクサーヒンジ・スプリント手関節背屈利用のtenodesis把持
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