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理由で解く 作業療法士

QO61A032 基礎作業療法学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問32
問題
出血性ショックを合併するリスクが最も高いのはどれか。
選択肢
1 橈骨遠位端骨折
2 腰椎圧迫骨折
3 骨盤骨折
4 大腿骨頸部骨折
5 足関節骨折
解答
正解3(骨盤骨折)
解説

骨盤骨折は後腹膜腔に豊富な静脈叢・動脈が走行し、大量出血をきたして出血性ショックに至りやすい。

出血性ショックの合併リスクは、骨折部位周囲の血管の太さ・多さと、出血が周囲組織に貯留する容量で決まる。骨盤は後腹膜腔に静脈叢や内腸骨動脈系の血管が密に走行し、骨盤輪が破綻すると出血が後腹膜腔に大量に貯留し、数リットルに及ぶこともある。このため高エネルギー外傷による骨盤骨折は循環血液量減少性(出血性)ショックの代表的原因となり、致死率も高い。四肢末梢の骨折(橈骨遠位端・足関節)や脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折は出血量が相対的に少なく、単独で出血性ショックに至ることはまれである。よって選択肢3が正しい。

✗ 1. 誤り
橈骨遠位端骨折
末梢の小骨折で出血量は少なく、ショックには至らない
✗ 2. 誤り
腰椎圧迫骨折
海綿骨の圧潰が主で大血管を伴わず、大量出血はまれ
✓ 3. 正しい
骨盤骨折
後腹膜腔の血管損傷で大量出血をきたし、出血性ショックのリスクが最も高い
✗ 4. 誤り
大腿骨頸部骨折
関節包内骨折で出血は比較的限られ、単独では出血性ショックはまれ
✗ 5. 誤り
足関節骨折
末梢の骨折で出血量は少なく、ショックには至らない
ポイント
  • 骨盤骨折=後腹膜腔への大量出血→出血性ショック
  • 高エネルギー外傷では循環動態のモニタリングが必須
  • 四肢末梢骨折や圧迫骨折は出血量が少ない
比較表
骨折部位と出血リスク
部位出血リスク
骨盤非常に高い(後腹膜大量出血)
大腿骨(骨幹部)高い(1000mL超)
大腿骨頸部中等度
前腕・下腿末梢低い
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