学習トップ理由で解く 作業療法士第13章 ▸ 一般 / QO61A031

理由で解く 作業療法士

QO61A031 地域作業療法学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問31
問題
MTDLPで正しいのはどれか。
選択肢
1 機能訓練の実施を目的とする。
2 活動性が低い人は対象外である。
3 導入前には必ず認知機能検査を行う。
4 訪問リハビリテーションでは活用できない。
5 社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。
解答
正解5(社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。)
解説

MTDLPは対象者が望む生活行為(活動・参加)の実現を目的とするマネジメントツールで、生活行為向上プログラムは基本的・応用的・社会適応の3プログラムから構成される。社会適応プログラムは環境因子への働きかけを担う。

MTDLP(生活行為向上マネジメント)は日本作業療法士協会が開発した、対象者本人が「したい・する必要がある」生活行為(活動・参加)を目標に据え、その実現に向けて評価・目標設定・介入・再評価を進めるマネジメントツールである。介入は機能そのものの改善が目的ではなく、生活行為の遂行という参加レベルの成果を目指す。生活行為向上プログラムは、心身機能に働きかける『基本的プログラム』、実際の生活行為の練習である『応用的プログラム』、そして家族・道具・住環境・社会資源など環境因子を整える『社会適応プログラム』の3つで構成される。したがって社会適応プログラムが環境因子へのアプローチで構成されるとする選択肢5が正しい。

✗ 1. 誤り
機能訓練の実施を目的とする。
MTDLPの目的は生活行為(活動・参加)の実現であり、機能訓練は手段の一つにすぎない
✗ 2. 誤り
活動性が低い人は対象外である。
活動性や重症度で対象を限定せず、望む生活行為があれば幅広く適用する
✗ 3. 誤り
導入前には必ず認知機能検査を行う。
本人の意向聴取や生活行為の聞き取りが中心で、認知機能検査は必須ではない
✗ 4. 誤り
訪問リハビリテーションでは活用できない。
外来・入院・訪問・通所など多様な場面で活用できる
✓ 5. 正しい
社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。
社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する:社会適応プログラムは家族・道具・住環境・社会資源など環境因子への働きかけを担う
ポイント
  • MTDLP=生活行為(活動・参加)の実現が目的、機能訓練が目的ではない
  • 生活行為向上プログラム=基本的+応用的+社会適応の3構成
  • 社会適応プログラム=環境因子へのアプローチ
比較表
生活行為向上プログラムの3構成
プログラム働きかける対象(ICF)
基本的プログラム心身機能・身体構造
応用的プログラム活動(生活行為の実践練習)
社会適応プログラム参加・環境因子
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