学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO61A004
理由で解く 作業療法士

三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋が段階4、橈側手根伸筋以下が段階0=C5レベル。肩と肘は使えるが手関節の保持も把持もできない点が急所。
MMTの分布から残存機能レベルはC5である。三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋が段階4なので肩関節の屈曲・外転と肘関節の屈曲は自力で行えるが、橈側手根伸筋・円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋が段階0で、手関節の保持も手指の把持も肘の伸展もできない。したがって食事用の支援用具には「手関節を伸展位に保つ」ことと「把持を代償する」ことの両方が必要になる。ポケット付き手関節伸展保持装具は前腕から手を包んで手関節を伸展位に固定し、ポケットにフォークやスプーンを差し込むので、残っている肩と肘の運動だけで食物を口へ運ぶことができる。万能カフは手掌に巻いて食具を差し込む自助具だが手関節そのものは支えないため、手関節伸展が段階0の本例では手が垂れて口元まで運べず単独では使えない。PSBは机に取り付けて上肢の重さを支えるバランサーで、肩や肘の筋力が乏しいときに用いる器具であり、段階4が残る本例には過剰である。食事ロボットは上肢がほとんど使えないC4以上の症例向けで、残存機能を活用するという設問の趣旨に合わない。太柄スプーンは握力が一部残る人向けで、把持が段階0の本例では握ることができない。
| 機能残存レベル | 主なキー筋 | 食事の自助具 |
|---|---|---|
| C5 | 三角筋・上腕二頭筋 | BFO・長対立装具+差込 |
| C6 | 腕橈骨筋・手関節伸展 | 万能カフ/手関節駆動式把持装具 |
| C7 | 上腕三頭筋・手指伸筋 | 自助具軽減・自立へ |
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