学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO61A003
理由で解く 作業療法士

前胸部誘導(V2〜V4)のST上昇+20分以上持続する胸痛・冷汗=急性(前壁)心筋梗塞。
別冊No.2は前胸部誘導 V1〜V6 の心電図(25 mm/sec)である。QRS群は各誘導で一様な形をとり、RR間隔は規則正しく整である。着目すべき所見はV2・V3・V4に見られるST部分の上昇で、QRS群に続くST部分が基線より明瞭に持ち上がり上方凸〜ドーム状を呈している。これは前壁領域の急性心筋梗塞(STEMI)に特徴的な所見である。臨床経過(事務職・安静時に胸痛と冷汗が出現し20分以上持続、救急受診)も急性冠症候群の典型像であり、心電図のST上昇と合わせて急性心筋梗塞と診断できる。心房細動(不規則なRR・f波)、心室性期外収縮(先行しない幅広い早期QRS)、発作性上室頻拍(規則正しい高度頻拍)、完全房室ブロック(房室解離)を支持する所見は認めない。したがって正答は2の急性心筋梗塞である。
| 疾患 | 心電図の特徴 |
|---|---|
| 急性心筋梗塞 | ST上昇・異常Q波・冠性T |
| 心房細動 | P波消失・RR絶対不整 |
| 心室性期外収縮 | 先行P波なしの幅広QRS |
| 完全房室ブロック | P波とQRSが独立(房室解離) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。