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理由で解く 作業療法士

QO61A002 作業療法評価学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問2
問題
72歳の女性。右利き。突然発症した頭痛で救急搬送された。搬入時頭部CT画像を図に示す。この患者の症状で最も見られるのはどれか。
図
選択肢
1 失算
2 運動失語
3 着衣失行
4 身体部位失認
5 左半側視空間失認
解答
正解1(失算)
解説

右利き患者の左(優位)半球頭頂葉後方の出血では失算(Gerstmann症候群)が最も見られる。

別冊No.1は頭部単純CT水平断。左右マーカーは画像左が「右」、画像右が「左」を示す。左(優位)半球後方、側脳室後角付近の頭頂後頭領域に境界明瞭な高吸収域(=急性期の脳出血)を認める。突然の頭痛で発症した病歴とも一致する。72歳・右利きの女性であり左半球が優位半球であるため、優位半球頭頂葉(角回)病変ではGerstmann症候群として失算・失書・手指失認・左右失認が生じる。よって最も見られる症状は失算。運動失語は左前頭葉(Broca野)、着衣失行と左半側視空間失認は右(劣位)頭頂葉病変で生じるため、後方かつ左側の本病巣とは合致しない。

✓ 1. 正しい
失算
CT左(優位)半球後方の高吸収域(出血)に一致。左角回病変でGerstmann症候群(失算・失書・手指失認・左右失認)が生じる
✗ 2. 誤り
運動失語
Broca野(左前頭葉下部)病変で生じるが、本CTの出血は後方で前頭葉に所見なし
✗ 3. 誤り
着衣失行
右(劣位)頭頂葉病変で典型的だが、本CTの病巣は左側
✗ 4. 誤り
身体部位失認
本CTは左優位半球後方の出血で理論上生じうるが、この病巣の代表症状は失算
✗ 5. 誤り
左半側視空間失認
右頭頂葉病変で生じる症状。本CTの病巣は左側で該当しない
ポイント
  • 右利き→左半球優位
  • 左角回病変=Gerstmann症候群(失算・失書・手指失認・左右失認)
  • 半側空間無視・着衣失行・身体部位失認は右半球病変で目立つ
比較表
頭頂葉症状と病巣側
症状主な病巣側
失算(Gerstmann)左(優位)半球・角回
運動失語左前頭葉Broca野
着衣失行右(劣位)半球
半側空間無視右頭頂葉
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