学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO60P045

理由で解く 作業療法士

QO60P045 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問45
問題
統合失調症の作業療法で観察される患者の特徴はどれか。
選択肢
1 活動への関心が拡大する。
2 作業工程で同じ失敗を繰り返す。
3 複数の課題を並行して実施する。
4 他患者の活動の仕方に口出しする。
5 予定外の出来事を的確に対処する。
解答
正解2(作業工程で同じ失敗を繰り返す。)
解説

統合失調症では認知機能障害(注意・遂行機能・作業記憶の低下)により、誤りから学習しにくく同じ失敗を繰り返す。関心の狭小化・段取りの困難・変化への対処困難が特徴。

統合失調症では陰性症状(意欲低下・関心の狭小化)や認知機能障害(注意・作業記憶・遂行機能の低下)がみられる。作業場面では、注意の維持や誤りの修正が難しく同じ工程で同じ失敗を繰り返す、手順の予測や段取りが立てにくい、複数課題の並行処理が苦手、予定外の出来事や環境変化への臨機応変な対処が困難、といった特徴が観察される。選択肢2はこの認知機能障害を反映した記述で正しい。他の選択肢は関心拡大・並行処理・臨機応変な対処など、統合失調症で障害されやすい能力を『できる』と述べており誤り。他患者への口出しも一般的な特徴ではない。

✗ 1. 誤り
活動への関心が拡大する。
陰性症状で関心はむしろ狭小化・低下する
✓ 2. 正しい
作業工程で同じ失敗を繰り返す。
注意・作業記憶・遂行機能の低下により誤りから学習しにくく同じ失敗を反復する
✗ 3. 誤り
複数の課題を並行して実施する。
注意配分・作業記憶の障害で並行処理は苦手
✗ 4. 誤り
他患者の活動の仕方に口出しする。
特徴的所見ではない
✗ 5. 誤り
予定外の出来事を的確に対処する。
変化や不測の事態への臨機応変な対処は困難
ポイント
  • 統合失調症=認知機能障害(注意・作業記憶・遂行機能低下)
  • 同じ失敗の反復・段取り困難・並行処理困難
  • 陰性症状で関心・意欲が低下
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