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理由で解く 作業療法士

QO60P044 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問44
問題
急性期後期のうつ病患者に対する作業療法導入期の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 経験のない作業を勧める。
2 作業工程が複雑な作業を勧める。
3 作業中に励ましの言葉をかける。
4 休養が重要であることを説明する。
5 うつ症状は気持ちの持ちようであると伝える。
解答
正解1(経験のない作業を勧める。)、4(休養が重要であることを説明する。)
解説

うつ病導入期は休養の保証が第一。作業は易しく短時間で失敗を避け、以前の能力と比較して自信を損なわない新規・単純な作業が無難。励ましや精神論は禁忌。

急性期後期〜回復期初期のうつ病では、まず十分な休養が治療の基盤であることを伝え保証する(選択肢4)。作業導入では、疲労しにくく短時間で完結し失敗体験を生まない易しい作業を選ぶ。以前に経験・熟達していた作業は「昔はできたのに」と現在の能力低下を突きつけ自責・自信喪失を招くため、あえて経験のない単純な作業のほうが比較による失敗体験を避けられる(選択肢1)。一方、複雑な作業は負担が大きく不適切。うつ病では『頑張れ』などの励ましや『気の持ちよう』という精神論は患者を追い詰め自責を強めるため禁忌である。

✓ 1. 正しい
経験のない作業を勧める。
以前熟達した作業は能力低下を実感させ自責を招く。新規で単純な作業なら過去と比較せず失敗体験を避けられる
✗ 2. 誤り
作業工程が複雑な作業を勧める。
複雑・高負荷な作業は疲労と失敗体験を招き回復期には不適。単純で短時間の作業を選ぶ
✗ 3. 誤り
作業中に励ましの言葉をかける。
『頑張れ』等の励ましはうつ病では負担・自責を強め禁忌
✓ 4. 正しい
休養が重要であることを説明する。
休養の保証がうつ病治療の基本であり、導入期に伝えるべき対応
✗ 5. 誤り
うつ症状は気持ちの持ちようであると伝える。
精神論は患者を追い詰め自責を強める。疾患であることを伝え支持する
ポイント
  • うつ病導入期=休養の保証が第一
  • 作業は易しく短時間・失敗を避ける
  • 以前熟達した作業より新規単純作業(能力低下の比較を避ける)
  • 励まし・精神論は禁忌
比較表
うつ病作業療法導入期の可否
対応適否理由
休養の保証・説明治療の基盤
新規・単純な作業過去と比較せず失敗回避
複雑な作業不適疲労・失敗体験
励まし・精神論不適自責を強め禁忌
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