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理由で解く 作業療法士

QO60P043 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問43
問題
精神科デイケアの小集団療法で適切なのはどれか。
選択肢
1 メンバー間の相互交流を促す。
2 混乱したときは多数決で決める。
3 スタッフがリーダーシップをとる。
4 感情的な発言は集団内で取り上げない。
5 沈黙がある場合はスタッフが議題を提供する。
解答
正解1(メンバー間の相互交流を促す。)
解説

集団療法の治療因子はメンバー相互の交流・相互作用。スタッフは主導せず、メンバー間のやりとりを促進する触媒役に徹する。

集団精神療法・デイケアの小集団の治療的意義は、メンバー同士の相互交流・相互作用(普遍性の体験、模倣、対人技能の学習、支え合い)にある。スタッフの役割はメンバー間のやりとりを引き出し促進するファシリテーターであり、リーダーシップを握って主導したり、議題や結論を与えたりすると、メンバーの主体性や集団力動が育たない。多数決での決定や感情的発言の排除は、少数意見や情動を扱う集団の機能を損なう。沈黙もメンバーが自ら向き合う過程として意味があり、直ちにスタッフが埋めるべきではない。

✓ 1. 正しい
メンバー間の相互交流を促す。
相互作用こそ集団療法の治療因子。スタッフはこれを促進する
✗ 2. 誤り
混乱したときは多数決で決める。
多数決は少数意見を切り捨て集団過程を扱わない。話し合いで合意形成する
✗ 3. 誤り
スタッフがリーダーシップをとる。
スタッフの主導はメンバーの主体性・集団力動を妨げる。触媒役に徹する
✗ 4. 誤り
感情的な発言は集団内で取り上げない。
情動を扱うことこそ集団の機能。安全に受け止め共有する
✗ 5. 誤り
沈黙がある場合はスタッフが議題を提供する。
沈黙も治療的過程。すぐ埋めずメンバーの発言を待つ
ポイント
  • 集団療法の治療因子=メンバー間の相互交流・相互作用
  • スタッフはリーダーでなくファシリテーター
  • 沈黙・情動も集団過程として扱う
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