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理由で解く 作業療法士

QO60P039 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問39
問題
アルコール依存症の離脱症状はどれか。
選択肢
1 解離症状
2 観念奔逸
3 強迫行為
4 幻視
5 思考途絶
解答
正解4(幻視)
解説

アルコール離脱(振戦せん妄)では自律神経症状・振戦に加え小動物幻視などの幻視が特徴的。

アルコール依存症で飲酒を中断・減量すると離脱症状が出現する。早期には発汗・頻脈・手指振戦・不眠・不安が生じ、断酒後2〜3日をピークとする重症離脱では振戦せん妄をきたす。振戦せん妄では意識混濁・見当識障害・著明な自律神経亢進とともに、小動物や虫が見える鮮明な幻視が特徴的に出現する。したがって離脱症状は幻視(選択肢4)。他は別の病態の症状で、観念奔逸・思考途絶・解離症状・強迫行為はアルコール離脱に特徴的なものではない。

✗ 1. 誤り
解離症状
解離性障害でみられ、アルコール離脱の症状ではない
✗ 2. 誤り
観念奔逸
躁状態でみられる思考の異常
✗ 3. 誤り
強迫行為
強迫症でみられ、離脱症状ではない
✓ 4. 正しい
幻視
振戦せん妄で小動物幻視などとして特徴的に出現する離脱症状
✗ 5. 誤り
思考途絶
統合失調症でみられる思考の途切れ
ポイント
  • アルコール離脱=自律神経亢進・振戦・幻視(小動物幻視)
  • 重症離脱=振戦せん妄(意識障害を伴う)
  • 観念奔逸は躁、思考途絶は統合失調症
比較表
精神症状と代表的疾患
症状代表的病態
幻視アルコール離脱(振戦せん妄)・せん妄
観念奔逸躁状態
思考途絶統合失調症
強迫行為強迫症
解離症状解離性障害
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