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理由で解く 作業療法士

QO60P024 作業療法評価学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問24
問題
高次脳機能障害の評価方法を図に示す。この評価方法はどれか。
図
選択肢
1 BADS
2 BIT
3 FAB
4 RBMT
5 SLTA
解答
正解3(FAB)
解説

FABは前頭葉機能を6下位検査(概念化・語の流暢性・運動系列/Luria拳刀掌・葛藤指示・Go/No-Go・把握行動)×各0〜3点=満点18点で評価する。「6課題・/18」の記録用紙を見たら即FABと判断でき、BADS(遂行機能)・BIT(半側空間無視)・RBMT(記憶)・SLTA(失語)と評価領域で区別する。

別冊No.7の記録用紙は、①概念化(類似性)、②語の流暢性(柔軟性)、③運動系列(運動プログラミング=Luriaの拳-刀-掌)、④葛藤指示(干渉刺激への敏感さ)、⑤Go/No-Go(抑制コントロール)、⑥把握行動(環境への被影響性)という6つの下位検査を各0〜3点で採点し、最下部に「合計/18」を記す様式である。この6課題・満点18点の構成はFAB(Frontal Assessment Battery:前頭葉機能検査)そのものであり、正答は3のFAB。他の選択肢は評価領域が異なり、BADSは遂行機能、BITは半側空間無視、RBMTは日常記憶、SLTAは失語症を対象とするため、いずれも本図の様式とは合致しない。

✗ 1. 誤り
BADS
BADS(遂行機能障害症候群の行動評価):規則変換カード検査・鍵探し・動物園地図・修正6要素などの下位検査とDEX質問紙で遂行機能を評価する検査で、示された「6課題・各0〜3点・満点18点」の前頭葉検査用紙とは構成が異なる
✗ 2. 誤り
BIT
BIT(行動性無視検査):線分抹消・線分二等分・模写・描画などの通常検査と行動検査で半側空間無視(USN)を評価する検査であり、本図の課題内容と一致しない
✓ 3. 正しい
FAB
FAB(前頭葉機能検査/Frontal Assessment Battery):概念化(類似性)・語の流暢性(柔軟性)・運動系列(Luriaの拳-刀-掌)・葛藤指示・Go/No-Go・把握行動の6下位検査を各0〜3点・合計18点で採点する。示された記録用紙の6項目・満点/18と完全に一致し、これが正答
✗ 4. 誤り
RBMT
RBMT(リバーミード行動記憶検査):姓名・約束・持ち物・物語・顔・道順・見当識など日常記憶を評価する検査で、前頭葉課題を並べた本図とは別物
✗ 5. 誤り
SLTA
SLTA(標準失語症検査):聴く・話す・読む・書く・計算の言語機能を評価する失語症検査で、本図の前頭葉機能課題とは一致しない
ポイント
  • FAB=前頭葉機能検査、6課題18点満点
  • 課題:概念化・流暢性・運動系列・葛藤指示・GO/NO-GO・把握行動
  • BIT=半側空間無視、RBMT=記憶、SLTA=失語、BADS=遂行機能の行動評価
比較表
高次脳機能検査の評価対象
検査主な評価対象
FAB前頭葉機能・遂行機能(6課題)
BADS遂行機能(日常課題ベース)
BIT半側空間無視
RBMT日常記憶
SLTA失語(言語機能)
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